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ツポレフ Tu−134クラスティ

Tupolev Tu-134 Crusty

 
初飛行年 1962年
形式 短/中距離ジェット旅客機
乗員 4名
最大座席数 84席
全長 37.05m
全幅 29m
自重 29050kg
最大離陸重量 47000kg
エンジン ソロビエフD−30Uターボファン

エンジン(推力3087kg)×2基

推力重量比 0.13
最大巡航速度 885km/h
実用上昇限度 11890m
航続距離 1890km(最大重量時)
総生産機数 852機(1966年〜1984年)
 

<開発&設計>

Tu−134(NATOコードネーム:クラスティ)は基本的により近代的なT字尾翼を備え

たTu−124の派生型であり、乗り心地や経済性を追求した改良がなされている。Tu

−134の最大の特徴は航空力学的洗練を加え、エンジン効率を改善し、客室の雑音

を減少させるためにエンジンを後部に配置していることである。Tu−134は元々Tu−

124Aという名称が与えられていたが、翼幅を延長し、2分割式補助翼の装備、2重

隙間フラップの装備、胴体の再設計と延長などの改良が加えられてTu−134に名称

が変更された。Tu−134の主翼は、25%翼弦で35度の後退角を有している。初飛

行は1962年に行われ、1966年からアエロフロートの国内線で試験運行を開始し、

1967年9月には最初の国際線としてモスクワ〜ストックホルム間に就役した。

原型は運行乗員4名(操縦士、副操縦士、航法士、航空機関士)で、ファーストクラス

16名、中間クラス20名、エコノミークラス28名合わせて64名の乗客を前部及び中

間及び後部キャビンに収容することが出来た。しかし、間もなく2クラス構成に変更さ

れて、最大乗客数は72名(前部44名、後部28名)に増加した。ただし、Tu−134

は機体規模的には西側のダグラスDC−9と同じだが、胴体が細いため横4列しか座

席を配置できなかった。

改良型のTu−134Aは補助動力装置を装備し、翼構造も強化され、胴体が2.7m

延長された。この改良によって最大座席数は84席(前部56席、後部28席)に向上

した。Tu−134A2では伝統的な爆撃機様式を継承してきた機首のガラス張りのレド

ームが廃止され、代わりに気象レーダーが搭載された。これはTu−104から続いて

きた旧ソ連の旅客機=爆撃機の発展型という基本概念を崩した画期的な出来事で

ある。Tu−134A3では座席数を増やすために座席を軽量化し、最大座席数を96

席まで向上させることに成功し、加えて、Tu−134A3ではエンジンをより強力なソロ

ビエフD−30Vエンジンに換装している。Tu−134Bでは航法士を廃止し、操縦士・

副操縦士・航空機関士の乗員3名による運行が可能となり、加えて「ダイレクトリフト

コントロール」のためのスポイラーを装備していた。

Tu−134は西側のB−737やDC−9と同じように旧ソ連、東側諸国のワークホース

として1960年代後半から1970年代、1980年代を通じて主力として大いに活躍し

た。また、1967年にはパリエアショーにも出展され、これは西側への販売をも意図

していたことを示唆している。生産は1984年に終了した。なお、現在原型のD−30

ターボファンエンジンをウクライナ製のD−436に換装する計画が進行しており、Tu

−134の後継機として開発されたTu−334が市場に出回るまでの繋ぎとして当分

の間、現役に留まることであろう。

 

<発動機>

ソロビエフD−30Uターボファンエンジン(推力3087kg)×2基(Tu−134A2)

Tu−134は西側のDC−9やBAC−111と同じようにリアマウント式のエンジン

配置を採用しており、エンジン効率が改善され、客室の静粛化の向上に貢献して

いる。

 

<着陸装置>

着陸装置は非常に頑丈で、未舗装滑走路や不整地でも着陸できる。これは未

整備の空港が旧ソ連に多かったためである。

 

<電子機器>

CATU状態で着陸可能な自動操縦装置を備えており、Tu−134A2ではレー

ダー高度計、VOR航法機器、トランスポンダー、ドップラー・レーダー、気象レー

ダーなどの近代的なアビオニクスを搭載している。

 

<バリエーション>

Tu−134は少数が試験機に改造された他、ワルシャワ条約諸国(ポーランド、

チェコスロバキア、ハンガリー)などでVIP専用機として用いられた。

 

○Tu−134A: 胴体を2.7m延長したタイプで、乗客収容力が増加している

           ほか、APU(補助動力装置)も搭載された。

○Tu−134A2: 機首のガラス張りレドームを廃止し、変わりに気象レーダー

            を装備したタイプ。

○Tu−134A3: エンジンをより強力なソロビエフD−30Vに換装し、最大

            座席数を増加させたタイプ。

○Tu−134B: 航法士を廃止したタイプで、操縦士・副操縦士・航空機関士の

           乗員3名による運行が可能になっている。

 

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