| Development & History 開発
プロジェクト1143.7 ウリヤノフスク級原子力空母(原子力航空重巡洋艦)は、約8万トンという大きさを誇る旧ソビエト連邦最大の航空母艦で、旧ソ連空母の最終発展型である。また、完成すれば旧ソ連初の原子力空母となるはずであった。
ウリヤノフスク級の開発は1984年に始められた。なお、旧ソ連では1970年代にプロジェクト1153、プロジェクト1160「オリョール」などの原子力空母建造計画を進めたが、いずれも実現していない。
1988年11月25日、ウリヤノフスク級の1番艦ウリヤノフスクが黒海造船所(ニコラエフ南・第444造船所)で起工された。しかし、1991年11月、冷戦終結と旧ソ連の混乱の最中で工事が中断されてしまった。この時点で、艦の完成度は45%だった。
その後、工事が再開されることは無く、1992年2月に船体はスクラップにされた。
設計
ウリヤノフスク級はSu−33フランカー戦闘機やヘリコプター、Yak−44早期警戒機など約70機の航空機を搭載することができる。ヤコブレフYak−44は旧ソ連初の艦載早期警戒機で、この機体の配備によって艦隊の防空能力が飛躍的に向上することが期待された。しかし、このYak−44も開発が中止され、現在ロシアの機動部隊ではヘリコプターが早期警戒の役割を担っている。
ウリヤノフスク級は2基のカタパルトを装備している。カタパルトはアメリカの空母では珍しい物ではないが、旧ソ連の空母でカタパルトを装備するのは本級が初めてであった。
主機は加圧水型原子炉と4基のタービンから成り、24万馬力の出力を発揮する。最大速力は30ノット以上である。
防空システムを含む兵装はアドミラルクズネツォフ級のものを踏襲しており、電子兵装や船体構造に関してもアドミラルクズネツォフ級と共通性が高い。
建造艦データ
| No |
艦名 |
造船所 |
起工 |
進水 |
就役 |
| 1 |
ウリヤノフスク |
SY444 |
1988/11/25 |
1991/11/01 建造中止 |
| 2 |
|
SY444 |
1991/11/01 計画中止 |
SY444=ニコラエフ南(第444造船所) 所在地:黒海

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