| Armament
| 兵装 |
<対潜ミサイル> ・SS−N−15スターフィッシュ×2発
<魚雷>
・650mm魚雷発射管×2門 ・533mm魚雷発射管×4門
533mm魚雷18発、650mm魚雷6発まで搭載可能 |
Development & History
開発
ヴィクター2型原子力攻撃潜水艦(ロシア名:タイプ671RT「セグマ」)はヴィクター1型の改良型で、新開発の65cm重魚雷を搭載する目的で開発された。この新型65cm魚雷は、従来の魚雷よりも長大であった。そのため、65cm魚雷を扱うには、より広い魚雷室と運搬用補助動力装置が必要になった。
ヴィクター2の開発は、1967年に承認され、設計はTsKB−18ルビン設計局が担当した。主任設計技師はG.N.チェルニショフであった。1971年には最初の船体モジュールが造船所に到着、1972年末に1番艦の組み立てが完了した。その後、1番艦は兵装関連の試験に2年間を費やした後に、北洋艦隊に配備された。
設計
新開発の65cm魚雷を搭載するため、ヴィクター2級ではヴィクター1級より耐圧殻を延長し、前部船体を設計し直している。内部区画もヴィクター1級よりも1区画増えて8区画((1)魚雷室 (2)居住区 (3)指揮所 (4)原子炉区画 (5)タービン区画 (6)タービン発電機室・補助設備 (7)ディーゼル発電機室・居住区 (8)電動モーター)になっている。
ヴィクター2にはMG−74「コルンド」デコイ(おとり)が新規に装備されている。この装備は、自艦と似た音を発することで、敵の音響追尾魚雷をかわすための物である。
武装
ヴィクター2級攻撃原潜(SSN)は650mm魚雷発射管×2門、533mm魚雷発射管×4門を装備する。そのうち、650mm魚雷発射管からは新開発の65−76「キット」魚雷又は65−73核魚雷を発射することができる。65−73核魚雷は、アメリカの空母や沿岸の目標を1撃でし止めるために開発されたもので、65−76魚雷はその通常弾頭バージョンである。なお、65−73核魚雷は無誘導だが、65−76魚雷はウェーキーホーミング(航跡追尾)である。
魚雷の他に、ロケットと核爆雷を組み合わせSS−N−15スタリオン対潜水艦用ミサイルを搭載することもできる。このミサイルは533mm魚雷発射管から発射することができる。
弱点
ビクター2級原子力攻撃潜水艦の欠点は、その騒々しさにある。事実、騒音低減等の音響対策はほとんど考慮されていなかった(ビクター2は音響対策が考慮されていない最後の旧ソ連製原子力潜水艦である)。そのため、ビクター2の静粛性は低く、アメリカの探知網に容易に発見されてしまった。また、騒音が大きいという欠点は、自艦のソーナーにも悪影響を及ぼした。
ソ連も、アメリカに潜入させていたスパイ網によって、自国の潜水艦がアメリカの潜水艦よりも、特に音響技術の面で劣っていることを察知しており、騒音の大きさがビクター2の有効性を著しく損なっていることは承知していた。そのため、ビクター2級の建造は限定的な数で終了し、すぐに静粛性を向上させた改良型であるビクター3級(ロシア名:プロジェクト671RTM「シュチュカ」)が投入されることになった。
建造
ヴィクター2級は1972年〜1978年にかけて7隻建造された。この数値はソ連の潜水艦としては少ない方である。
ヴィクター2級は騒音が大きく、静粛性が低いという欠点を持っており、客観的に見て、ロサンゼルス級のようなアメリカの攻撃原潜よりも性能が劣っていた。ソ連もヴィクター2級がアメリカの探知網から逃れることが出来ないことを認識しており、このような欠点のために建造は限定的となったのである。
ヴィクター2級は1996年に最後の艦が予備役に編入され、現在は全て退役している。
建造艦データ
| No |
艦番号・艦名 |
造船所 |
起工 |
進水 |
就役 |
| 1 |
K-387 |
SY194 |
1971/04/02 |
1972/09/02 |
1972/12/30 |
| 2 |
K-371 |
SY194 |
1972 |
1974 |
1974 |
| 3 |
K-476 |
SY194 |
1973 |
1975 |
1975 |
| 4 |
K-488 |
SY194 |
1974 |
1976 |
1976 |
| 5 |
K-495 |
SY194 |
1975 |
1976 |
1976 |
| 6 |
K-513 |
SY194 |
1976 |
1977 |
1977 |
| 7 |
K-517 |
SY194 |
1977 |
1977 |
1978/10/28 |
SY194=アドミラルティ(第194造船所) 所在地:旧レニングラード

このページはユナイテッドディフェンス内のコンテンツです。 |