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土曜日、
宝くじ売場に人々が並んでいる。
公園の片隅で鳩が乾いた反吐を啄んでいる。
新聞ではあらゆる価値が金に換算されている。
今日また一つ法律が増えた。




意志という概念すらないような男が
向かいの席でオレと同じ物をブタみたいに食べている。
オレはすべて吐いてしまった。




世界は何処へ行った?




回り続ける地球、




目を閉じている時だけ本当のものが見えるような気がしていた。




日曜日、
あらゆる存在に意味を求めることを止める。
独裁者になった自分を想像する。
人類を2つに分割してみる。
オレはどっちに入る?
まったく自信がない。




西の空が
徐々に形式的な闇に被われてゆく。
オレはソレをただ見ている。




それだけのことだ。




こうしている間にも
過去が限りある未来を呑み込んで行っているのを感じるだろう?




月曜日、
地球は今日も確実に回っている。
恐らく、死ぬまでずっと。


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