t e x t


僕は中学生のときバスケ部でした。


シュートは1万本打ったらそのフォームが身につく


とか言われて本気にし


朝練を開始しました


お世話になった先生が倒れました


僕は迷っています。


行くべきか行かざるべきか


なぜか思い出すのは


あの朝練のときの冷たい空気と


乾いたグラウンドと霜と体育館です


楽しかったのか楽しくなかったのか


今となってはもうよく分からなくて


当時の僕が何を考えていたのかはよく覚えているのに


他人にわからないようにする感情のコントロール


ではなく表情のコントロールが下手だった


たとえそこへ行くことが無駄だとしても


無駄ではなくとも。


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