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あの頃のこと


時間が腐るほどあった


バスケットボールがしたかった


でも場所を知らない


いろんな体育館を回った


自転車で近所を走った


春の柔らかくて暖かい風が心地良かった


知らない街で自分一人、孤独なんて全く感じなかった


この自由がいつまでも続くと信じていたし、終わることなんて想像も出来なかった







「今」が全てだった







今、僕は忘れることの出来ないそんな記憶を思い出してばかりいて、


そんな自分が不思議でならないのだ









その瞬間


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