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Job

今、日本で、年度が変われば、一瞥してそれとわかる新入社員が、また街にあふれることだろう。失業率が歴史に残るような高い数字になっている今の日本で、彼らはどんな想いを胸に秘めてスーツに袖を通すのだろうか。

ビッグバンを機に日本も本格的な起業時代に入り、一部上場の企業が脆くも崩れるこの時代に、キャンパスを歩く日本人の大学生に日頃から感じることは、「就職活動」という言葉よりも「就社活動」ということだ。人生をかけてみようとする相手は、会社ではなくて自分自身なんだよと、あたりまえの事を言いたくなるほど人生を他力本願に捉えていると感じるのだ。

ただ、僕自身がそのことを本当に理解するのはずっと後なのかもしれない。