奇数・偶数 (5年算数)

2005.12.18

─近似的に答えを求める考え方─

【円の求積公式を求める授業の導入】

 折り紙を正8角形→正16角形→正32角形を児童に切ってもらいます(3名指名)。
 折り紙を右図のように四つ折りし、2等辺三角形になるように点線で切って広げると正8角形になります。
 もう一度折って同様に切ると正16角形。
 さらに折って同様に切ると正32角形。
 はさみは大きめのものを用意しましょう。
 右の写真は、実際に切ったものです。
 どうですか。
 正8角形→正16角形→正32角形と、正n角形の「n」の値が増えると、円に近づくことがわかります。
 アルキメデスは、円周率を求めるときに、正6角形→正12角形→正24角形→正48角形→正96角形とやって円周率を求めました。
 正96角形は、限りなく円の形になります。

 下の、正96角形を見て下さい。
 少し図形が雑ですが、限りなく円に近づくのがわかります。

 このように円の求積公式を導き出すときには、近似的に答えを求める考え方をしていくことが必要です。

 正n角形の「n」の値が限りなく大きくなる→正n角形の面積は、限りなく円の面積に近づく

 円を正96角形に置き替えて、面積を求める公式を考えてみましょう。
 つまり三角形96個の面積の合計を出す考え方です。

 1つの三角形の底辺は、「円周÷96」として考えます。
 高さは、半径になります。
    円の面積
  ={(円周÷96)×半径÷2}×96
  =円周×半径÷2
  =直径×3.14×半径÷2
  =直径÷2×半径×3.14
  =半径×半径×3.14
 ちなみに正n角形では、上の式の「96」が「n」に変わるだけで、最終的には、「半径×半径×3.14」になります。 

 他にも円を三角形、平行四辺形、台形に置き替えて、面積を求める方法があります。
 5年生の教科書に載っていますので、参照して下さい。



ホーム