奇数・偶数 (5年算数)

2005.5.23

 算数の授業では、考える場面を増やすようにしています。
 
 例えば、「奇数と偶数」の授業。
  
・「0」は、奇数か偶数か
  ・「0.05」は、奇数でも偶数か

についても考えさせました。

 

「0」は、奇数でしょうか、それとも偶数でしょうか。

 大人の世界では、
  奇数→2×□+1
  偶数→2×□
でいいかもしれません。
 とすると、「0」は、偶数として簡単に理解できます。
 また、数直線図で考えても、偶数と奇数は、隣り合っているので、奇数「1」の隣は、偶数になります。


 授業の途中で、「0.05は、奇数なのか、偶数なのか」というつぶやきがでました。
 いいつぶやきがでたので、うれしくなりました。

「0.05」は、奇数でしょうか、それとも偶数でしょうか。

 ここでは、「奇数・偶数」の定義が大切です。
 「奇数と偶数」の定義は、
   奇数→2で割り切れない
整数
   偶数→2で割り切れる整数
と記されていることが多いようです。
 教科書では、「整数のうち,2でわり切れる数を偶数,2でわり切れない数を奇数といいます。」と説明されています。

 子どもが「0.05は、奇数なのか、偶数なのか」とつぶやいたのは、
   奇数→2で割り切れない

   偶数→2で割り切れる
として定義をとらえたからです。
 
 この定義を見る限り、「0.05」は小数であり、どちらでもない数字になります。
 ちなみに「−5」は、奇数となります。


 他にも、
  奇数+偶数=奇数
  奇数+奇数=偶数
  偶数+偶数=偶数
に、どうしてなるかの説明もしてもらいました。
 さらに、
  奇数×奇数=?
  奇数×偶数=?
  偶数×偶数=?
についても、説明してもらいました。

 「奇数・偶数」は、とっても楽しい勉強です。

 ただし、テストを行う場合は、
  奇数は、一の位が「1,3,5,7,9」
  偶数は、一の位が「0,2,4,6,8」
であることをおさえておいた方がケアレスミスが減ります。

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