和田誠
「ブラウン菅の映画館」
この本は、なんとサイン本である。
サインをもらった人は、自分の名前も和田さんに書いてもらっている。
私は、そのサインをもらった本人から、この本を借りて読んだ。和田さんに仕事を頼んで知り合って、本にサインをもらったのだそうだ。
うらやましい。
テレビ放送される映画のラインアップから、和田さんが何本か選んで、イラストとともに、その映画について語ったもので、1987年〜1990年に雑誌で連載していたものをまとめた本。
体裁が、和田さん自身の著書「お楽しみはこれからだ」と、そっくり!
中に、和田さんが監督をした「快盗ルビイ」のイラストもあるが、わが永遠のアイドル、小泉今日子さんの絵が、…かわゆい! やっぱりアゴが、とがってるな…。
観ている映画、好きな映画の話が出てくると、うれしくなって読む。
観ていない映画が出てくると、面白そうだなあ、観てみたいなあ、などと思いながら読む。
特徴のあるイラストに目を留めて楽しむ。
読んでいるときは、楽しい時間を過ごせる。映画好きには、うれしい本だ。
映画好きが、こういう本を読むと、映画好きの病気が悪化する。〔2005・4・10(日)〕

「ぼくが映画ファンだった頃」
和田さんのコラム集。三谷幸喜やジェームズ・スチュアートとの対談も。MGMミュージカルとか、自分が好きな映画の話が出ると、楽しくなってくる。〔2015・8・26(水)〕

「シネマ今昔問答」
描き下ろしの挿絵を見るだけでも楽しいが、とにかく映画を語る語る。記憶だけで映画名や俳優名がこんなに出てくるわけがないから、語り形式にはなっていても、きっと資料を使って書いたんだと思うけど。
マリリンについての言及はあるが、たいしたことはない。以下、列記。
(ヘンリー・ハサウェイは)『マリリン・モンローの「ナイアガラ」もあるし』
『マリリン・モンローも出た「百万長者と結婚する方法」』
(「ショウほど素敵な商売はない」について)『オコンナーの恋人がマリリン・モンロー』『モンローはセクシー女優として人気絶頂の頃』『観客動員のためのキャストだったと思われます』『スタッフはモンローのショウ場面に力を入れてます』
(「お熱いのがお好き」について)『「私は彼らが女装してるのを見抜けないほど馬鹿じゃないわ」と語ったということです』
〔2016・3・24(木)〕

「ことばの波止場」
和田さんの初講演は、自ら経験した言葉遊びに関連してのことだった。「ことば」と「波止場」でタイトルも韻を踏んでいる。〔2023・1・27(金)〕