2007年3月の過去ログ



[4616] 最近見た映画 投稿者:又左衛門 投稿日:2007/03/01(Thu) 16:10:47 No.4616 [返信]
先週から今週にかけて見た映画について.....

『西部戦線異状なし 完全版』
久しぶりに見ました。「完全版」と通常版の違いはわかりませんが、7-8分長いようです。
今見ても、使用した火薬の量が半端じゃないですね。危険な撮影だったと思われます。でもドイツ兵が英語で喋る不思議(笑)

『嗤う伊右衛門』
レンタルで妻と見ました。輝度が低い画面なので、部屋の電気を消してしまうと妻が怖がります(笑)
原作は途中で挫折したまま。でも比較的原作に近いみたい。
過去の「四谷怪談」の常識を覆す、新鮮な切り口。蜷川監督は意外にまっとう(笑)な方なのですね。最後の俯瞰ショットにちょっとびっくり。椎名桔平氏が出演してますが、京極氏が気に入ったのかも。「姑獲鳥」では、永瀬氏がちょっと弱いんですよ。

『サンセット大通り』
NHKの土曜ドラマ「ハゲタカ」に触発されて見たくなり、\500のDVD買いました
数十年ぶりに再見。画質は悪いですが、それを感じない面白さで、ぐいぐい画面に引き込まれます。「ハゲタカ」の初回の冒頭に、主人公がプールで死体となって浮かんでいるカットがあったからです。それも水中からのショットで。

『アフリカの女王』
何回も過去に見てるんですが、いつも途中で脱落。
正直、私には退屈。今回は我慢して最後まで付き合いました。でもとてもこれが「オスカー(主演男優)」取る映画とは思えません。この映画、「激流映画」とでも名付けるべきなんでしょうか(笑) ちょっと「ナイアガラ」や「恐怖の岬」も連想しますが。最後まで「ご都合主義」としか思えない。とっくに途中で沈没してる筈なんですよ(笑)

『シカゴ』
都合で前半1時間まで。
やっぱり曲がいいですね。これで男の囚人だったら、やつぱり脱獄ものになってしまうのかな。
余談ですが、NHKFMで自分が思う「名盤」を紹介する番組があり、ダンサー兼振付師の真島茂樹氏(マツケンサンバUで有名)が、このサントラを紹介。舞台で「シカゴ」を踊ったとか。しかも振り付けはボブ・フォッシーの弟子のトニー某氏から直接受けた話等々......


たくさんご覧になってますね! BJ - 2007/03/01(Thu) 23:54:48 No.4617
又左衛門さん、こんにちは!
「嗤う伊右衛門」の映画版は、私は、あまり気にいりませんでした。もう、あんまり覚えてないんですけどね。
「ハゲタカ」は少し見ましたが、面白そうでしたね。冒頭で、そんなシーンがあったのですか!
「サンセット大通り」は素晴らしい作品だと思います。ワイルダーの面目躍如!
「アフリカの女王」も観てますが、ほとんど覚えてないです。川を船で行く、だけしか記憶にありません。主役の2人は印象深いですけどね…。


マルホランド・ドライブ 又左衛門 - 2007/03/02(Fri) 23:27:29 No.4618
2/26の朝ドラ『芋たこなんきん』で。
町子の秘書・矢木沢(いしだあゆみ)と雑誌編集者が、好きな映画(当時)について会話するシーンがありました。編集者(男)が「ビリー・ワイルダーが好きだ」と言い、矢木沢が「アパートの鍵貸します」とタイトルを挙げると、男は「お熱いのがお好き」と言います。そして再度矢木沢の番になり、「サンセット大通り」を挙げ、「あの女優良かったですね(多分)」と言いました。

ところで、突然「マルホランド・ドライブ」ですが(笑)、一説によると、これ「サンセット大通り」へのオマージュではないかという人もいます。たしかに「偶然ハリウッドの豪邸に迷い込む」という導入部は似ているかもしれません。
そういう意味から、「サンセット大通り」を見た後に「マルホランド・ドライブ」を見直すと、何か発見があるかも分かりません。いずれトライしたいです。


偉い、芋たこなんきん BJ - 2007/03/03(Sat) 09:24:47 No.4619
そんな会話が! 素晴らしいですね。「お熱いのがお好き」を挙げるところが嬉しいです。

「マルホ」で彼女が迷い出た道は「サンセット大通り」と標識が出ますからね。どうしたって、無関係ではないでしょう。大きな意味では、ハリウッドやハリウッド映画全体の象徴として出てきたのかもしれません。


「荒野の二人」 又左衛門 - 2007/03/04(Sun) 23:49:06 No.4620
朝ドラの中でもかなりできの良い「芋たこなんきん 」ですが、数週前にやはり映画ネタがありました。
ヒット中の映画「荒野の二人」(笑)の出演者、エディ・スペンサーが来日。しかも大阪にやってきた。町子の住む商店街に来たのでファンが大騒ぎ。そしてなんと「大阪弁」で喋った(笑) 実は幼い頃大阪に住んでいたという設定。さらに町子らが行きつけの「関東炊き」(おでん)の女将(イーデス・ハンソン)の別れた息子だったという話に皆ほろり。

ご丁寧にこの「荒野の二人」のポスターまで作製したスタッフ。良く見ると監督は、○○○○ウエストウッドと書いてました。


親子の出会いの場面は BJ - 2007/03/05(Mon) 08:32:40 No.4621
ぐうぜん、見ました。
イーデス・ハンソンさんでしたか。懐かしい名前。
エディとイーデスというのは、同じ名前の男女別(?)かもしれないくらい似てますね。脚本は、そのへんも考えてたりして?
そういうのは、元ネタを知っていれば楽しいですよね。





[4622] 「あの映画」に似たCM 投稿者:又左衛門 投稿日:2007/03/08(Thu) 00:36:56 No.4622 [返信]
先日の土曜日。
毎週見てる「ハゲタカ」が何故か一時間遅れ。
だから久しぶりに「世界ふしぎ発見」を見ました。CMの時間になって、何気なく見てたら、似てるんですねぇ(笑)
あの「2001年宇宙の旅」のホテルの一室の場面に。スポンサーは日立だから、日立のWOO(ウー)のCMです。
そのウーがまるで「モノリス」に見える瞬間があります。
日本のCMプランナーも面白いものを作るようになりました。


Re: 「あの映画」に似たCM lalaki - 2007/03/08(Thu) 11:49:32 No.4624
又左衛門さん、こんにちは。

あの「ホテルの部屋」は、実際のアメリカのヒルトン・ホテルの部屋(といってもスゥイートとかでしょうけど)がモデルだそうですね。
ようやく木星のモノリスの元にたどり着いた(モノリスから見たら)下等動物の人間(アメリカ人)への「サービス」の為に用意したお馴染みの場所という設定ですね。
つまり、ここのところは、もう一つのSFの大傑作「惑星ソラリス」と、同じ趣向になってます。

ユーザーをボーマン宇宙飛行士みたいに進化させてやろうって事ですか?
大きく出ましたね、日立も。


う−む BJ - 2007/03/08(Thu) 21:56:47 No.4625
見てないので分かりませんが、しゃれたことしてるみたいですねー。
どんどん、そうしたスマートな(頭のいい)コマーシャルが出てくるといいですね!


以前もありました 又左衛門 - 2007/03/09(Fri) 18:45:36 No.4626
だいぶ前に触れましたが、
興亜火災だか どっかの損保会社のCMで、「階段を転落する乳母車」の映像。石原軍団出演のやつ。
これは映画好きならすぐ気づく、「アンタッチャブル」からの転用。元ネタは「戦艦ポチョムキン」ですが。
助けた乳母車の中には猫が入っていたというオチでした(笑)
たまーに こういうのがあると嬉しいですね。


ただ、 BJ - 2007/03/10(Sat) 00:56:28 No.4627
元ネタを知らないと、何ということもないCMになってしまいがちなのが、ちょっとねえ、という感じです。





[4628] 最近見た映画(その2) 投稿者:又左衛門 投稿日:2007/03/13(Tue) 22:56:48 No.4628 [返信]
『ハスラー』
年取るなら、ポール・ニューマンかショーン・コネリーみたいな年の取り方をしたいと常々思っております(笑)
二人とも若い頃よりも、爺さんになってからの方が素敵だと、個人的に感じます。だから「ハスラー2」も好き。
久しぶりにBSで再見。多分10年ぶりくらいか。LD(トリミング版)も持ってるんですけどね。
昔私も若い頃、ビリヤード(四つ玉)にはまった時期がありました。休みのたびに撞球場にいりびたって。
映画の最初の方で、相棒だった男が、撞球場に入って言う台詞。「ここはまるでモルグ(死体置場)みたいだ。おあつらえ向きに死体を載せる台もある」という場面は印象的。

和田誠氏の「お楽しみはこれからだ2」に「ハスラー」について書いたページがあるんですが、ラスト間際でニューマンがジョージ・C・スコットに言う台詞。
「俺を殺すなら形のわからないようにバラバラにしろ。それでも俺は骨や肉を拾い集めて、必ずお前を殺しに戻ってくる」と書いてますが、字幕ではこんなには凄くないですよ。

『タクシー・ドライバー』
レンタルDVDで見ました。これも久しぶり。
冒頭、タクシー会社の面接で「moonlightはどう?」と聞かれるシーンがあります。
(夜間の)「アルバイト」とかいった意味みたいですね。これで連想するのがシビル・シェパード出演の「ムーンライト探偵社(moonlighting)」です。

久々見て「変な部分」を再確認。あれだけ人を殺してトラビスは何故刑務所にいないのか? しかも元のタクシー会社に復帰できるとは思えないんですけど......


訂正します 又左衛門 - 2007/03/13(Tue) 23:06:35 No.4629
>「ムーンライト探偵社(moonlighting)」
じゃなくて「こちらブルームーン探偵社」でした。失礼しました。ブルース・ウィリスの髪がまだふさふさだった頃(笑)


ニューマンやコネリー BJ - 2007/03/14(Wed) 08:06:56 No.4630
この2人みたいな、かっこいい老年は私も憧れます。
ショーン・コネリーなどは、ジェームズ・ボンドから見事に脱却しましたよね。
さて、「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロの老年は、どうなるでしょうか。

「ハスラー」、ビリヤードをやったことがないせいか、いまひとつ思い入れがありませんが、著名な映画ですね。
「タクシードライバー」、最後のほうを考えると、そうですね。はっきり思い出しませんが、無罪になったとかですかねえ。


デ・ニーロが意外にも・・・ lalaki - 2007/03/14(Wed) 16:18:36 No.4631
皆さん、こんにちは。

ロバート・デ・ニーロがねー、どうしちゃったんでしょう?この頃。
なんだか信じられないぐらいフツーのイタリアのオヤジになってしまったではないですか。

「ミッドナイト・ラン」とかあたりから、あの鬼気迫るオーラがしだいに消え、「ジャッキー・ブラウン」なんかでは、マフィアのボスどころか、ホントのチンピラみたいでガッカリしましたよ。

近頃のコメディの助演なんかでは、しばらく観ていても気づかないぐらい。
「ゴッド・ファーザーU」「タクシー・ドライバー」「レイジング・ブル」「アンタッチャブル」のあの恐ろしいまでの存在感が懐かしいです。

アル・パシーノはまだ充分にカッコイイのにねー。残念ですホント。


作品を選ばない人 又左衛門 - 2007/03/14(Wed) 23:33:32 No.4632
という気がします。デ・ニーロという人は。
BJ さん、lalakiさん 今晩は。
だから、「もうちょっと出る作品を絞ってほしい」気がするんですよ。そんなに金が必要なんだろうか?(笑)
だんだん「飼いならされた狼」みたいに毒気が抜けてしまいましたね。

余談ですが、お知らせです。
今週の17日の土曜日。NHK教育で22:00からのETV特集。
『今村昌平に捧ぐ。スコセッシが語る巨匠の映像美学』
これは必見!! 90分もあるらしい。


デ・ニーロ BJ - 2007/03/15(Thu) 08:53:48 No.4633
コメディに出たときは驚きましたね。できるんかい?と。
結果は、観てないので分かりませんが、コメディで切れ味鋭かったらヘンかもしれないし…。(笑)

今村昌平、先日「神々の深き欲望」を観たところで、ちょっと興味あります。


Re: 最近見た映画(その2) lalaki - 2007/03/15(Thu) 09:57:18 No.4634
『今村昌平に捧ぐ。スコセッシが語る巨匠の映像美学』!!
そうだったのか!今村昌平か!それは気づきませんでしたが納得です。

今村昌平という人は日本人離れして、ラテンっぽい感覚というか、スパニッシュとかイタリアンな感じですね、確かに。
特に「神々の深き欲望」とかのあの暑苦しいムンムンした人間臭さなどは、日本がホットだった昭和40年代ということもありますが、ちょっと他の日本人監督には出せない感じですよねー。

いやー、納得です。今村昌平が「グッド・フェローズ」みたいなマフィア映画というかヤクザ映画を撮ったら逆に面白かったでしょうね。三国連太郎+小池朝雄+長門裕之なんかで。

しかしその番組、フィリピンでは観れないだろうなー、残念。
皆さん、良く観といて下さい。


復讐するは我にあり 又左衛門 - 2007/03/15(Thu) 18:29:41 No.4635
>今村昌平が「グッド・フェローズ」みたいなマフィア映画というかヤクザ映画を撮ったら逆に面白かったでしょうね

うーん、見てみたかった(笑)
今村監督作品の中で、『復讐するは我にあり』は格別に好きというか、緒形拳の怪演もあって、「邦画ベスト10」を挙げろと問われれば、必ず上位に挙げる作品です。
緒形氏は映画・ドラマと出演作多数で、どれがベストかと言われると困るくらいですが、この映画の緒形氏は間違いなく凄い。

それと中学の頃、学校から鑑賞に行って見た『キューポラのある町』。吉永小百合がデビュー作で初々しい。
私は彼女は「大いなる大根」だと思ってまして、多くの作品は評価しませんがこれだけは別。(あとは「夢千代日記」)
特に草むらで生理が始まるカットは印象的且つ衝撃的。今村演出の「リアリティ」ここにあり。


訂正というか補足 又左衛門 - 2007/03/15(Thu) 20:37:23 No.4636
>『キューポラのある町』
「町」→「街」

この映画。
今村さんは、監督じゃなくて浦山桐郎監督との「共同脚色」でした。今村さんと浦山氏は師弟関係だったんですね。


そういえば、 BJ - 2007/03/17(Sat) 07:37:46 No.4637
「復讐するは我にあり」は観てました。ずいぶん以前のことで詳しくは覚えていませんが、インパクトはありました。
で、テレビ東京で28日に3時間ドラマで放送するはずです。柳葉敏郎主演。





[4638] スコセッシ復活! 投稿者:lalaki 投稿日:2007/03/20(Tue) 17:52:16 No.4638 [返信]
皆さん、こんにちは。

又左衛門さんの情報に触発されて、スコセッシの「ディパーティッド」観ました。
いや〜久しぶり、映画の魅力を堪能させてくれましたね。「アビエーター」みたいな屁みたいな作品をアイドル主演で撮ったりなんかするもんで、ほとんど見限っていたのですが、こんな風な映画のマジックを如何なく発揮してくれるなら、映画のマエストロとして大歓迎ですね。ホントに「帰ってきたスコセッシ」という感じです。

何がスバラしいといって、絶妙の音楽の使い方ですね。シビレました。特に、たたみ掛けるようなオープニングに「影」として登場する悪魔のようなジャック・ニコルソンに、ローリング・ストーンズの「ギミ・シェルター」が被さってくるところ!
「カーコッイイ!!」の一言ですね。落語のトラさんみたいに座り小便して馬鹿になっちゃうかと思いましたよ。
スコセッシのライブ映画の名作:ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」で、ジョニ・ミッチェルを「影」だけで登場させる凄いシーンがありましたが、まさにそれを彷彿とさせますね。音楽と映像のミックスに関しては、正にマエストロ!
他にもブライアン・ウィルソン(というかビーチ・ボーイズですが)の「セイル・オン・セイラー」なんていう「通」な曲をギャングの壮絶なシーンに被せたり、やることが、もうっダンナ!憎いねっどうも!

楽しかったです。いい映画でした。アカデミー賞も納得です。


おお! BJ - 2007/03/21(Wed) 17:20:11 No.4639
lalakiさん、こんにちは!
よかったですか、スコセッシの新作。
私はどうも興味が湧かず(めぼしい女優が出ないせい?)、パスしかけています。

予告編で、ストーンズの曲が流れているところだけは気になっていたのですが…。
これがアカデミーをとるかねえ?という方が、たくさんおりますよ。 香港製のオリジナルと比べてしまうことが多いようですね。


今村昌平に捧ぐ 又左衛門 - 2007/03/22(Thu) 00:04:21 No.4640
lalaki さん、:BJ さん 今晩は。
先日のNHKでのドキュメント。
簡単に説明しますが、スコセッシの今村氏に対する傾倒ぶりは、並々ならぬものがあるということを実感いたしました。それは「マニアック」と言っても過言ではないかもしれません。

先ず早稲田を卒業後、松竹入社して「小津組」の助監督に抜擢されるも、肌が合わず退社。「どうして 蛆虫みたいなものばかり撮りたがるのか」と問われて、「俺は一生 蛆虫たちを撮り続ける」ことを決意。日活に移る。
「豚と軍艦」「赤い殺意」等、初期作品の猥雑なカットの解説。国は違っても、描いてる人たちは何故か似ている。

特に驚いたのが「復讐するは我にあり」の秘話。
この撮影は、「実際の犯行現場」に出かけて行われたという裏話。屋外は勿論、アパートまで行ったそうです。主役の緒形氏も大変な苦労だったろう。この監督の「こだわり」は普通じゃない。だから、画面から何か凄まじいものがほとばしってくる感じがしたんですよ。榎津巌が緒形拳に憑依したんだろう、きっと。

最後は、監督が亡くなる少し前、カンヌでスコセッシと対面。今村監督からスコセッシに日本の兜を贈った話。
監督と言うよりも、ひとりの映画ファンだったと痛感しました。


映画小僧 lalaki - 2007/03/22(Thu) 08:57:29 No.4641
スコセッシの映画狂の側面といえば、この「ディパーティッド」でも、そこらじゅうに感じましたね。

刑事が地下鉄で追跡するシーンは「フレンチ・コネクション」、デカプリオがデイモンを追い詰めるところは「ブレード・ランナー」、葬式の後、女が去るシーンは「第三の男」、シャワーのカットは「サイコ」など、それがはっきりオマージュやパロディという訳ではありませんが、映画ファンが観たら、その名シーンを思い出さずにいられない、という造りになってます。

そういえば悪魔が乗り移ったアーティスティックなジャック・ニコルソンといえば「シャイニング」を思い出さずにはいられないし・・・。

最初から最後まで徹底的に哀れで切なく、悲劇的な最後を迎える「虫けら」のようなデカプリオは今村風かも知れませんね。


私も見ました、 BJ - 2007/03/22(Thu) 22:47:46 No.4642
今村監督の特集。
ナレーションに、今村映画でも活躍したという倍賞美津子さんと、役所広司さんが出演の豪華版でしたね。
インタビューには、加えて、緒形拳さんなども登場。
今村さんの映画を、もっと観たくなりました。
「ディパーテッド」…観るかどうか、どうしようかなあ…。




[4643] 邦画三本 投稿者:又左衛門 投稿日:2007/03/25(Sun) 14:04:39 No.4643 [返信]
最近 レンタルで見た邦画について。
ここでは あまり邦画は話題になりませんが。

『半落ち』
横山秀夫原作。直木賞を取り損ねたのが当時話題になりました。
それは原作の「瑕疵」と言えるのか、「空白の二日間」の説得力が私にも感じられなかった。「アルツハイマー」の妻の描写は断片的で、分かりにくい。

『明日の記憶』
渡辺謙氏が主演とエグゼクティブ・プロデューサー兼務。
それくらい彼が渾身の力を注いだ力作です。「他人事」ではなく、誰にも可能性がある「若年性アルツハイマー」に罹患した中年男性の物語。戸惑いと怒りと諦念とを、謙さんが確かな演技で見せてくれます。「硫黄島」ばかりが取り上げられますが、こういう佳作こそ、世界へ向けて発信して欲しい。「普遍性」という点ではこちらがあると思います。

『春の雪』
三島由紀夫原作。
高校の頃からの三島ファンだった私としては複雑な心境。
映画化してくれて嬉しいという気持ちと、「ちょっとミスキャストじゃないか」という気持ちが半々。
「夢」の描写は監督オリジナルですが、なかなか幻想的。


明日の記憶 BJ - 2007/03/26(Mon) 22:28:24 No.4644
これで日本アカデミー賞の男優賞をとったのでしたね。
観る気になるかどうかは、なんともいえませんけれど。


ドラマ版「復讐するは我にあり」 又左衛門 - 2007/03/29(Thu) 14:01:48 No.4645
を昨夜見ました。
BJさんに事前に教えてもらってましたので。

正直、期待はそれほどしてなかったんですよ。
緒形拳さんの映画版が強烈すぎて、これを超えるのは到底無理だろうと。

でもドラマ版は別のアプローチでしたので、別の面白さがありました。逮捕三日前から逮捕までを中心に据えて、榎津の正体に徐々に気づいていく家族を主役にしたのが成功してたと感じました。
三時間もの時間をかけたせいで、榎津の生い立ちも丁寧に描けてました。
当初心配していたギバちゃんも稀代の殺人鬼を熱演。まぁ、相手役の大地康雄氏にかなり助けられた感強し。
原作を引っ張り出してきて、所々読んでます。

それと 55000番踏みました。


おおっ! BJ - 2007/03/30(Fri) 00:38:45 No.4646
ご覧になったのですね。
なるほど、同じようには話を作っていなかったわけですか。それは頭がいいやり方です。
柳葉さんも、すっかり俳優ですねえ。

&キリ番ゲットおめでとうございます!


黒木版が・・・ lalaki - 2007/03/30(Fri) 11:51:44 No.4647
皆さん、おはようございます。

「復讐するは我にあり」は、もちろん今村監督の手で映画化されて、観るべき作品になって良かったのですが、その映画化にあたっては、私の最も好きな日本の監督の一人である黒木和雄監督と激烈な争奪戦があったのですよね。後まで原作者の佐木隆三氏を含めてえらくモメたらしいですけど。

黒木版があったとしたら、当然のように主演は、これまた私が最も好感を持つ日本人男優の一人である原田芳雄であったはずで、一番油の乗り切った頃でもあったので、お話の柳葉版が観るべきものがあったように、これは観てみたかったですねー。

マックィーン版「地獄の黙示録」、ヴェラ・マイルズ版「めまい」などと共に実現可能だった「幻の映画」の一つです。私にとって。


鉄道ファン BJ - 2007/03/31(Sat) 08:00:11 No.4648
関係ないですが、原田芳雄といえば、鉄道ファンと先日知りました。先頭車両に乗って、目の前のレールを見ているのが大好きなのだとか!

マックイーンの「地獄の黙示録」の話があった?というのは知りませんでしたが?
映画のイメージ、変わったでしょうね。


原田芳雄さん 又左衛門 - 2007/03/31(Sat) 13:33:45 No.4649
>鉄道ファンの原田芳雄さん
有名というか、同じく熱心な鉄道ファンのタモリさんとはお友達なんですよ。以前「タモリクラブ」の電車特集の回で何回もゲストで出演。
この二人に鉄道・電車の話をさせると止まりません(笑)

>黒木和雄監督と激烈な争奪戦
知りませんでした。

えぇ 55100踏んでしまいました。最近よく踏むなぁ(笑)


あれ、 BJ - 2007/03/31(Sat) 21:16:20 No.4650
テレビでもお馴染みになった話だったんですね。原田氏の鉄道ファン。

キリ番ゲットおめでとうございます! きっと、訪問回数が多いから、というせいもあるのでしょうね。ありがとうございます。