2009年8月の過去ログ



[5538] ザ・マジックアワー 投稿者:又左衛門 投稿日:2009/08/02(Sun) 14:39:54 No.5538 [返信]
三谷幸喜さん、好きなんだけどね.....

これはいただけない。
遅蒔きながら、スカパー録画で観ました。開巻5分で「あかん」と感じ、一端観るのをやめました。まるで興味が湧かない。しばらくして、思い直して続きを観ましたが、やはり面白くない。映画のテンポが悪いのかなぁ? これコメディの筈が、笑えない。ちっとも可笑しくないんですよ。富樫の偽者に扮した、佐藤さんがナイフを舐める場面も笑えない。マスクを脱ぐようなそぶりで顔をくしゃくしゃにする場面もすべっている。

 おすぎさんがポロクソに貶したそうですが、当然だと思う。三谷さんは脚本家としては面白いもの書くんだけど、監督としては向いてないと思います。とにかくメリハリがなくてダラダラ、グダグダ。特に偽富樫がすかごの街に来てからがダメ。最初のほうを再度観なおしましたが、撮影所の場面はまだまし。もっと短く編集しないと寝てしまいます。

前作の『有頂天ホテル』もひどかった。まるで笑うところがない。詰め込みすぎなんだろう。もっと出演者を絞らないと。


魔法の時間 BJ - 2009/08/02(Sun) 17:16:12 No.5539
又左衛門さん、こんにちは!

自分の感想を見直しましたが、たしかに、「ゆるい、というか、平板というか、だらんと続くというか。もう少しピシッピシッとしたところが欲しい」なんて書いてます。
時々面白いところもありましたけど。映画館だと、周囲の観客が笑うと、みんな楽しい雰囲気になる、という面もありますね。

「有頂天ホテル」は見ていません。どこかで興味がわかないと、あまり私は見る気が起きない監督さんですね、いまは。
(あ、邦画は、もともと見ないほうですし。)


お家の事情? 又左衛門 - 2009/08/03(Mon) 15:16:49 No.5540
『有頂天ホテル』と『ザ・マジックアワー』
どちらも、フジテレビと東宝が制作してるんですね。いろいろ考え、そして調べました。この2本の映画がつまらないのは、三谷さん一人の責任じゃないと。主にはフジテレビ側に問題がありそう。いまやフジテレビが制作する映画事業は、全邦画興行収入の約30%をも占めるそうです。凄いねぇ。

テレビ局も広告収入が激減で経営が苦しいらしい。そこでフジは映画製作に活路を見出そうとしているのかも。とにかく「映画で儲けたい」と、興行収入最優先。それには「大作」でがっぽり稼ごうと考えたのだろう。有名俳優を多数集めて話題を作る。
そしてスポット広告と番組の中での宣伝をやりまくる。三谷さん本人もプロモーションに出まくる。中身は二の次かな? 監督も三谷さんにやらせる。その分ギャラが浮くから?(笑)
以上はあくまで私の想像。

ちなみに『有頂天ホテル』の興行収入は59億円。対して『ザ・マジックアワー』の方は39億円らしい。落ちてますね。でもまた3匹目のどじょうを狙うのかねぇ....


フジテレビ! BJ - 2009/08/04(Tue) 07:53:42 No.5541
なるほど、そうでした。
テレビですよね。
湾岸署の映画もそうでした。
テレビで宣伝できますよね。
最近、忠犬ハチの映画もフジと関係あるのか、コマーシャルを見ますね。
テレビドラマが映画になるのも、いまや日常茶飯事。人気ドラマなら、映画での収入も、ある程度見込めますね。


邦画が好調というけれど..... 又左衛門 - 2009/08/06(Thu) 15:48:50 No.5543
BJさん、こんにちは。

久しぶりに、キリ番#72100いただきました。この写真ちょっとエロイね(笑)
お尻が透けてます。

いろいろ検索しました。2007年の邦画の興行収入上位は、1位「HERO」80億(フジ) 2位「西遊記」43億(フジ) 3位「どろろ」33億(TBS) 4位「アンフェア THE MOVIE) 27億(フジ) 5位「ゲゲゲの鬼太郎」23億(フジ)だそうです。
 いずれも自局のドラマの映画化とアニメです。安直だなぁ(笑) 私が観たいと思うものは1本もありません。2008年も同じような傾向です。これは映画ファンとしては、とても喜べない現象です。

『ヒトラーの贋札』をスカパーで観ました。
地味だけどよく出来ています。面白かった。ハーモニカを中心とした音楽もいいです。


おめでとうございます BJ - 2009/08/07(Fri) 08:06:12 No.5544
キリ番ゲット、ひさびさ申請です。
エロかったですか。気にしてませんでした!

興収上位、見てみると、ほんとに安易ですよね。「どろろ」は私もアニメで見ていたので、気になって観ましたけど。
アニメやシリーズものは別として、オリジナルなもので客を呼べるようには、なかなかならないでしょうか。

「ヒトラーの贋札」は未見。ヒトラー系(?)は、ちょっと食傷気味なせいもありまして。





[5545] 甘い生活 投稿者:又左衛門 投稿日:2009/08/11(Tue) 23:08:04 No.5545[返信]
もう30年ぶりくらいでしょうか?
ストーリーは殆ど忘れてました。
若い頃のマストロヤンニがかっこいい(笑) 女優も、アヌーク・エーメが魅力的。アニタ・エクバーグは、既に肥満し始めてますね。噴水の場面が有名。全体的に退廃ムード充満。
ニーノ・ロータの音楽良し。

この頃から「パパラッツォ(パパラッチは複数形)」という人種がいたんですね。イタリア語で末尾が「i」で終わるのは複数形。スパゲッティも。教育テレビのイタリア語講座で学びました。当時イタリア料理を勉強していたので。


パパラッツォ BJ - 2009/08/12(Wed) 07:51:08 No.5546
又左衛門さん、おはようございます!
そうでしたね。パパラッツォは、へえー、そうなのか、と思いました。
噴水は覚えてます。退廃的というのも、なんとなく。
「甘い生活」と「8 1/2」の区別があんまりつかないという、フェリーニ知らずな私です。
ニーノ・ロータは、映画を印象的に彩るのに欠かせない音楽を提供してくれますよね。すばらしい映画音楽作曲家です。


フェリーニとロータ lalaki - 2009/08/18(Tue) 12:24:08 No.5547
私の映画の神々のうちの一神(一人というわけにもいきません)が登場とは、黙ってはいられません。

これは、某評論家の受け売りですが、フェリーニには「スタンダード・フェリーニ」と「フェリーニ・スタンダード」の時代があり、前者は「道」や「カビリアの夜」などの、全く映画の王道を行く「スタンダード」の時代、後者は「アマルコルド」や「インテルヴィスタ」などの、夢か現実か、聖か邪か、全く区別のつかない、正にフェリーニが創造した「フェリーニ・オリジナル・スタンダード」の時代がある、という説に私は賛成です。

この境目が、正に「甘い生活」と「81/2」の間にあります。
「甘い生活」はフェリーニが、ネオ・リアリスモの時代から積み上げて来た、王道映画の集大成といえ、「81/2」から、あの独自のフェリーニの夢の世界が開始されます。

この前、「81/2」のDVDがようやく手に入り(入手経路は聞かないで下さい・・・)、久しぶりできれいな画面で診ましたが、あのラスト・シーンの、出演者全員が時空を超えて終結するシーンでは年甲斐もなく号泣してしまいました。

メフィストのようなクラウンに導かれ、サーカスの少年が率いるブラス・チームが夕暮れの撮影所に現れ、風になびく巨大な幕を開けると、セットで作られた巨大な階段から全員が恩讐を超えて現れ・・・・。
すごいのですよ、このシーン。
そのブラス・チームの奏でるまるで「ジンタ」のようなセンチメンタルなマーチがまた凄い。
神と映画音楽の天才の競演は、全く神業です。

これを再び観てからは、ロータのメロディーに導かれるようにして、フェリーニの諸作、ゴッド・ファーザーのシリーズ、「太陽がいっぱい」と、映画彷徨が止まらない私であります・・・。


入手経路はアレですね BJ - 2009/08/18(Tue) 23:38:42 No.5549
lalakiさん、こんばんは!
熱弁ありがたく受け取りました。
しかしながら私は「う〜ん、なるほど」というに、とどめます。
フェリーニは門外漢に等しいゆえにっ。


初盆のハシゴ 又左衛門 - 2009/08/19(Wed) 23:40:03 No.5550
BJさん、lalakiさん、こんばんは。
 ようやく夏らしくなってきました(笑) でも、もうすぐ9月ですよ。

 先週は10、11日で佐世保の実家に帰り、14日は長崎に日帰りで初盆。去年の秋から今年にかけて、両親の次に大切な伯父と伯母が相次いで亡くなったもので。車では大渋滞が予想されるので、JRにしましたが、指定席は当然取れない。自由席の通路に佐賀まで立ちました。長崎駅の改札を出ると、「お帰りなさい、福山さん」の横断幕。月末に稲佐山で開催される福山雅治のコンサートのことです。来年の大河ドラマ「龍馬伝」の主役にも決まり、長崎は福山君の話題で持ちきり。

さて、フェリーニですが(笑)、他の作家にはないユーモアが救いなんですよね。哀しいけれど笑いもあるみたいな....
「81/2」は先日BS録画。「インテルビスタ」は今月ビデオからDVDに焼きました。
「アマルコルド」も近々焼く予定。
ところで「STUDIO VOICE」という雑誌の1995年7月号がフェリーニ特集でして、久しぶりに読み返しているところ。


おつかれさまです BJ - 2009/08/21(Fri) 00:16:56 No.5551
お盆の混雑した電車に乗られたのですね。
福山くんですか。すごいですねえ。
私の館山への行き帰りは、楽なものでした。近いですしね。


ペルージャ と 中田ヒデと 又左衛門 - 2009/08/21(Fri) 19:36:02 No.5552
話を「甘い生活」に戻しますと.....

途中で、若くて可愛い女の子が登場します(ラスト間際にも)
マストロヤンニが彼女に尋ねます。
「ディ・ドベ・セイ?」
 イタリア語会話の最初のほうで学ぶ「どちらの出身ですか?」という意味です。
 すると彼女は、「ペルージャ」と応えます。
 これ聴いて私は咄嗟に、元サッカーの中田選手を連想しました(笑) また復帰したのかな?

私がイタリア語会話をテレビで学んでいた頃、丁度中田選手が第1回の放送にゲスト出演したんですよ。その流暢なイタリア語に驚いたものでした。


セリエA BJ - 2009/08/22(Sat) 08:13:52 No.5553
中田がペルージャに行った年は、よく試合をテレビで見ました。
活躍すると、うれしかったですね。
復帰は知りませんが。。。





[5554] 日ハムに連勝 !! 投稿者:又左衛門 投稿日:2009/08/22(Sat) 23:56:09 No.5554 [返信]
やりました、ホークスが !

やっぱり、あきらめちゃ いけません。もう7ゲームも離されて、優勝をあきらめかけたこのごろ。昨日は天敵ダルビッシュを撃破! 体調が悪いんだろうけど、関係ない。不名誉な記録も返上。ダルは登録抹消だとか? 相当悪いのか....
オーティーズの目の覚めるような2発。久々に溜飲が下がる思い。

 摂津もよく頑張るねぇ。ルーキーだろ?
明日は杉内先発だそうで、勝てば3ゲーム差に縮まるはず...
来週も札幌で直接対決。俄然面白くなってきた。天王山だな。


Re: 日ハムに連勝 !! BJ - 2009/08/23(Sun) 08:56:31 No.5555
又左衛門さん、おはようございます!
いつのまにか離されて、また接近ですね。
新型インフルエンザのせいもあってか、日本ハムの調子は落ちているようです。

西武もねえ…楽天と3位争いです。3位に入らないと日本シリーズへの道もなくなるので、がんばってほしいですけど。


杉内 力投!! 日ハムを3タテ 又左衛門 - 2009/08/24(Mon) 00:02:42 No.5556
頼りになるエース、杉内が期待通りの働き。
被安打2のみで完投勝利。15奪三振は立派!
故障者続出の苦しい台所にあって、意地と踏ん張りで同一カード3連勝の快挙。これで夢をつないでくれました。
まぁね、日ハムだって悪いときもあるさ....今までが出来すぎなんだよ....あれっ?
と今頃気付いた(笑)んだけど、森本(ひちょり)はどこ行った?


15奪三振! BJ - 2009/08/24(Mon) 08:20:23 No.5557
すごいですね!
考えてみると、北海道と九州のチームの戦いなんですね。差が縮まって、おもしろくなってきました。

森本よりも、いい選手が出てきたということでしょう。野球界の生き残りも熾烈です。


日本文理、驚異の粘り !! 又左衛門 - 2009/08/24(Mon) 19:02:38 No.5558
本日は高校野球決勝でした。
「中京大中京 vs.日本文理」どちらも打撃力のチーム。双方互角の序盤でしたが、中京が6回に大量得点で10対4と突き放しました。そして9回。日本文理は2アウトまで追い詰められました。普通はここで大抵終わりです。

でもここからが凄かった。つないでつないで、なんと5点も得点したんですよ!! 最後は同点のランナーが3塁まで行って試合終了。こんな決勝見たことない。
「野球は9回2アウトから」とは、よく言いますが、まさにそれを地でいった試合でした。

>15奪三振。自己新記録だそうです。
>森本(ひちょり)。検索したら、今月西武戦で手を骨折したようですよ。


すごいぞ、日本文理! BJ - 2009/08/24(Mon) 23:35:25 No.5559
あんまり知られてないですが(笑)、私は高校まで新潟に住んでいました。
その新潟代表の日本文理なんですよね。
帰宅して、いま「熱闘!甲子園」を見て、ああ、決勝戦だったっけと思い出しました。
こんなゲームやってたとは! すばらしい。
勝たせたかったなあ!!
ブログの記事にもしましょうか。





[5560] 宮川一夫、没後10年 投稿者:又左衛門 投稿日:2009/08/29(Sat) 14:17:04 No.5560 [返信]
BJさん、こんにちは。

 先週のNHKBSは、日本が誇る名カメラマン、故宮川一夫さんの特集でした。稲垣浩、黒澤明、溝口健二、市川崑等々の巨匠監督を支えたカメラの職人。

 最初は彼の業績をまとめたダイジェストを観ました。日本と海外の映画関係者が語る、宮川一夫の凄さと魅力。これは面白かった。具体的に作品の一場面を使って納得させるので説得力がありました。また、かつて水墨画の勉強をしていたことが「雨月物語」等のモノクロ映画の濃淡に影響したという話が興味深かったです。


Re: 宮川一夫、没後10年 BJ - 2009/08/30(Sun) 16:40:57 No.5561
又左衛門さん、こんにちは!
そんな特集でしたか。昼間の次郎長のほうは目に入ってましたが。(といっても次郎長も見ないですけど。)
水墨画と聞くと、なるほどと思いますね。あのモノクロの画面は、まさにそんなふうではあります。


宮川一夫の世界 又左衛門 - 2009/09/08(Tue) 23:45:17 No.5581
先日BSで、小津監督の「浮草」をはじめて観ました。
撮影が宮川さん。構図はさすがに小津さんの世界。冒頭の灯台が距離を変えて出てくる場面は、まるで絵のように美しい。珍しく「やや俯瞰」もあります。そして「羅生門」を思い出す、豪雨の場面。
最も「こだわり」を感じさせる「画面の中の赤色」。これ、色んな小道具で、例えばポストや花や、ガラス等々で赤いものがしつこく(笑)出てくるんですよ。演技は、中村雁治郎、杉村春子、京マチ子らのベテランが円熟の味。若尾文子の美しさ!


小津… BJ - 2009/09/09(Wed) 00:07:49 No.5582
いつかは、いろいろ見てみたい気もするのですが、いまのところ触れてません。
若尾さんや京さんは見たいですけどね!
「浮草」は、セルフリメイクですよね。気合い入れて作ったんでしょうね。


一期一会 又左衛門 - 2009/09/09(Wed) 23:45:26 No.5583
>セルフリメイクですよね。
 そうですね、昭和9年に「浮草物語」を作ってますね。
 資料によると、これは「煩悩」というアメリカ映画を下敷きにしたものらしいです
ね。このリメイク版。小津監督と宮川さんの、唯一のコラボ。という意味で貴重な作品ですよ。


一作だけですか BJ - 2009/09/10(Thu) 07:12:24 No.5584
それは素晴らしい映画遺産(?)になりましたね!
アメリカ映画の翻案とは知りませんでした。日本的な話かと思っていましたが、意外
なものです。