フォーガットン

THE FORGOTTEN
監督 ジョセフ・ルーベン
出演 ジュリアン・ムーア  ドミニク・ウェスト  ゲイリー・シニーズ  アルフレ・ウッダード  アンソニー・エドワーズ  ライナス・ローチ
脚本 ジェラルド・ディペゴ
撮影 アナスタス・N・ミコス
編集 リチャード・フランシス=ブルース
音楽 ジェームズ・ホーナー
2004年作品 92分
評価☆☆☆


母の愛は強し。
そういうことですね。

飛行機事故で9歳の息子を亡くしたテリー(ジュリアン・ムーア)。ある日、写真の中の息子が消え、息子を記録したビデオの映像も消えてしまっていた。夫は息子などいなかった、と信じられないことを口にする…。やがて明かされる驚愕の真実とは…? という感じですが。

ジュリアン・ムーア、好きです。
グレアム・グリーン原作の文芸作「ことの終わり」(1999年)、作家ヴァージニア・ウルフを中心にした女性たちを描いた「めぐりあう時間たち」(2002年)などが特に印象に残る女優。
彼女が出る映画はチェックしておきたかった。

トンデモ映画?というウワサが、ちょっと聞こえていて、多少の覚悟はしていた。
だけど、それほど変でもなかったと思う。あれが変だ、といったら、あれを扱った物語は、すべて変じゃない?
あれだから、何でもあり、なんでしょう。
あれに勝てるのが、母の愛だあ!ってことで、簡単明瞭。
 
ただし! 常識的に考えて、あんなことはありえないと否定してみると、すべては母親の○○ということに…。
それだったら、怖い。

脇を固めた、精神科医役のゲイリー・シニーズと、女刑事役のアルフレ・ウッダード。
シニーズは、出てくるだけで、ワケありな感じが漂ってアヤシくていいよね。
ウッダードさんは初めて認識したけど、親身になってくれる刑事で、雰囲気があって好感を持ちました。

B級映画といってもいいのかもしれないが、それなりに楽しんじゃった私であった。
90分ちょっとという上映時間の短さも、楽でいいです。

ジュリアン・ムーアが、なんで、このような映画に出たんだろう、と考えると、やっぱり「母の愛は強し」のテーマしかないでしょ〜。

邦題の「フォーガットン」。なんとかしてよ、原題をカタカナにしただけの、この安直なタイトル、意味のなさ。邦題を工夫することの放棄。
私が邦題を付けるなら…「愛は勝つ」とか?(そんなん、つけるか!)




〔2005年6月11日(土) 日劇3〕


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