リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON
監督 ニルス・ミュラー
出演 ショーン・ペン  ナオミ・ワッツ  ドン・チードル  ジャック・トンプソン
脚本 ケビン・ケネディ  ニルス・ミュラー
撮影 エマニュエル・ルベッキ
編集 ジェイ・キャシディ
音楽 スティーブン・M・スターン
2004年作品 107分
評価☆☆★


ナオミ・ワッツ嬢目当てで観に行った。失敗。あまり出番がなかったよ。
ショーン・ペンの一人舞台だった。
妻子と別居して関係修復がうまくいかない、仕事にも適応できない、起業のアイデアも思うように運ばない。
何もかもうまくいかない人生に対して、社会が悪い、大統領が悪いんだ、と考えてしまう男。
そして極端な行動に出る男。

一歩間違えば、そうした道に入り込む人間が実際にいて、それが何ということのない、近くにいる人間であることの怖さ
同じような境遇にあっても、きちんと生きる人間はいる。彼の行動が身勝手にしか見えないのは、それがその人間の限界なのか。どうしようもないことなのか。
そうならば、救いはない。

ペンの演技を観たい人には、おすすめするが、私は特には好きでもないので…。ここまでショーン・ペンの独壇場映画とは思わなかったぞ。
製作陣に、レオナルド・ディカプリオ(言うまでもなく俳優)、アルフォンソ・キュアロン(「天国の口、終りの楽園。」の監督)、アレクサンダー・ペイン(「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」の監督)といった面々が連なっている。
製作総指揮とは、映画作りを統括する最高責任者みたいなものか。名前を出してるだけで、ほとんど何もしていない場合もあるらしいが…。

ナオミさんがブロンドでなくて、黒髪を長くしていたので、最初は別人かと思った。やっぱり、髪によって印象は変わるものだね。
でも、ほんと、脇役に過ぎず、残念無念。ペンとは「21グラム」で、がっちり演技合戦していたのだが、本作では、力の出しようがない。




〔2005年6月18日(土) 銀座テアトルシネマ〕


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