チーム★アメリカ/ワールドポリス

TEAM AMERICA : WORLD POLICE
監督 トレイ・パーカー
声の出演 トレイ・パーカー  マット・ストーン  クリステン・ミラー  マササ  ダラン・ノリス
脚本 トレイ・パーカー  マット・ストーン  パム・ブラディ
撮影 ビル・ポープ
編集 トム・ヴォグト
音楽 ハリー・グレグソン=ウィリアムズ
2004年 アメリカ作品 98分
評価☆☆☆★


〔一部、下品な文章を含みますが、映画とちがって18禁にはしませんので、読むも読まぬも読者が勝手に判断してください。〕
おバカでお下劣、面白かったよ。
「サウスパーク」を作ったメンバーの新作。
すべてを、からかって、楽しんでいる。

パリに現われたテロリストを急襲する「チーム・アメリカ」の面々。相手をやっつけるのはいいが、エッフェル塔を倒し、ルーブル美術館を破壊しても、まったく兵器、あ、ちがった、平気、気にしなーい! さすがアメリカ、世界警察(ワールドポリス)!(笑)
(このあと、面白いところを、ネタばれするぞ!)  「これは9.11の100倍の危機だ!」「ということは」「911倍だ!」……(爆笑!!) このパターン、映画では、もう1回やりますよ。

大変な任務の重責がありながら、彼らの間では職場恋愛もお盛んだ。
新入り男も、さっそく美女隊員に惚れて。しかし彼女には、愛した男をテロリストに殺された過去がある。
迫る男に「死なないと約束して!」と言う。男は、そんな約束はできない、と答える。そりゃそうだろう、危険な任務なんだから。
女は「約束するなら抱かれてもいいわ」。男はあっさりと「ぼくは死にまっしぇん」(爆)。そりゃそうだろう、ヤレるんだから。(^_^;)

その後のベッドシーンが、すごいのなんの。こんな体位、あんなプレイ。人形だから、できるというところもあるね。人形ゆえに笑える場面。いやー、すごかった。

エロとくればグロも。吐く場面があって。私はこの「吐くシーン」は嫌いなのだ。「猟奇的な彼女」でも、吐きシーンは嫌いだった。しかし! 本作は人形である。あんまり気持ち悪くないのだ。
これが、しつこいくらいに吐く。もっと続けたら、おかしいだろうなあ、と思っていたら、ちゃんとそうしてくれるのだ。最低。笑える。

北朝鮮の、あの方がテロの黒幕で大活躍。こんな映像作って、だいじょうぶかい。
かと思えば、アメリカの俳優協会を、メッタ切り。
会長はアレック・ボールドウィン。ほんとにそうなのか知らないけど。以下、ショーン・ペン、ジョージ・クルーニー、ティム・ロビンス、スーザン・サランドン、リヴ・タイラー、イーサン・ホーク、マット・デイモンなどが「チーム・アメリカ」の敵となる。
スプラッタ映画のように殺られるスターたち(の人形)。…笑える。
監督、これらの俳優たちに、なにか恨みでもあるのだろうか。(ーー;)
マット・デイモンが「まっとでいもん」としか言わないのは、いったい…(なんとなく分かるけど)
「自分が社会の重要人物だと思い込んでいる」スター、という記述が、公式ホームページにはある。
惨殺される俳優のうち、あなたが誰かのファンだったら、怒るかもね。私も、マリリンをネタにされたら怒る…かも。

おバカなんだけど、一方、よくできてる。
「スター・ウォーズ」や「マトリックス」のパロディもあり。酒場の音楽は、もろ「スター・ウォーズ」。(笑)
歌も数曲あって、出来もいい。内容は、やっぱりおバカで笑えるんだけど。
映画「パール・ハーバー」と監督マイケル・ベイを、おちょくった歌もある。「パール・ハーバー」は、ひどい映画だ、というのだ。日本だけじゃなくて、アメリカでも、そういう評価があったんだね。ん、「パール・ハーバー」を、わりと楽しんで観た私の立場は…?

チームの女性陣は、まず、ペネロープに似てる金髪美女。やはり「サンダーバード」の影響か。そういや、もうひとりの黒髪はミンミンだ!




〔2005年8月6日(土) シネ・リーブル池袋2〕


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