奥さまは魔女

BEWITCHED
監督 ノーラ・エフロン
出演 ニコール・キッドマン  ウィル・フェレル  マイケル・ケイン  シャーリー・マクレーン  ジェイソン・シュワルツマン  へザー・バーンズ  クリスティン・チェノウェス  スティーブ・カレル
脚本 ノーラ・エフロン  デリア・エフロン
撮影 ジョン・リンドレイ
編集 ディア・ノーラン  スティーブン・A・ロッター
音楽 ジョージ・フェントン
2005年 アメリカ作品 102分
評価☆☆☆★


ニコール・キッドマンがすべて。
彼女の可愛さを堪能して、楽しんで観ればいい、ライト・コメディだ。

ニコール・キッドマン。「めぐりあう時間たち」ではアカデミー賞女優になり、「ドッグヴィル」のような実験的作品にも出て観客を唸らせる。
演技ができる女優なのだが、かと思えば「バースデイ・ガール」「ステップフォード・ワイフ」なんていう、いわば“肩の力の抜けた映画”にも嬉々として登場する
彼女の、そんなところも大好きなのさ。

テレビ版の「奥さまは魔女」は、私もよく見ていた。いま思うと、マンネリだけど、そのパターン化されたところを楽しんで見ていたんだなあと考える。
リメイクとなった本作は、テレビ番組「奥さまは魔女」をリメイクしようとする話だ。(ややこしい!)
で、魔女のサマンサ役を誰にしようかと探しているうち、本物の魔女のニコールが魔女役を演じることになるわけ。(ええい、書いてみると、ややこしい!)

公開前の試写会で観たので、あまり詳しくは書かないけど、とにかくニコールが可愛い!
だから、彼女が好きなら楽しめること請け合い。
お話は、もう、ゆるーく許してあげてください。軽いコメディなんだから。

ニコールの父親役がマイケル・ケイン。ダンディです。人間世界で暮らそうとする娘を心配して、ちょいちょいと、ちょっかいを出す。
つい最近観た「バットマン ビギンズ」では、執事そのもの、みたいな存在感だったが、今回も余裕で、かましてます。うまいですねー。

お懐かしやシャーリー・マクレーンは、ドラマの中でのニコールの母親役。マイケル・ケインに比べて、出番が少なめで、ちょっと不満

テレビ版「奥さまは魔女」の映像も流れて懐かしかったし、日本でも放送している「アクターズ・スタジオ・インタビュー」(ジェームズ・リプトンが司会)を知っていたら思わずニヤリとしそうな面白い場面もあるぞ。

個人的には、本作でニコールの相手役を務めたウィル・フェレルは、どうなのかなあ、と思う。悪くはないが…。
以前、ジム・キャリーが候補に上がったという噂があったが、キャリーで観てみたかったね。

監督のノーラ・エフロンは、メグ・ライアンとトム・ハンクスの主演コンビで「めぐり逢えたら」(1993年)、「ユー・ガット・メール」(1998年)というラブ・コメディの佳作を作っている。
その後、再びメグちゃんを起用した「電話で抱きしめて」(2000年)は、私はあまり好きにはなれなくて、今作はどうなるかな、と興味をもっていたのだった。
結果としては、ニコールという魅力的な素材に助けられた…のかな。




〔2005年8月9日(火) ソニー・ピクチャーズ 聖路加 office 試写室〕


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