チャーリーとチョコレート工場

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ  フレディ・ハイモア  デビッド・ケリー  ヘレナ・ボナム・カーター  ノア・テイラー  ディープ・ロイ  クリストファー・リー
原作 ロアルド・ダール
脚本 ジョン・オーガスト
撮影 フィリップ・ルースロ
編集 クリス・レベンゾン
音楽 ダニー・エルフマン
美術 アレックス・マクドウェル
2005年 アメリカ・イギリス作品 115分
フェニックス映画批評家協会賞…作曲・若手男優賞(フレディ・ハイモア)
ブロードキャスト映画批評家協会賞…若手男優賞(フレディ・ハイモア)
評価☆☆☆☆★


いっやー、面白かった、面白かった、面白かった! 楽しかった、楽しかった、楽しかった!

初日の1回目上映を観て、帰ってきて、夜になって思い出しても、面白かったな〜という思いが続いている。
めったに買わないパンフを買ったというのも、めっちゃ気にいった証拠だよね、われながら。
また観に行く!! 行きたいよ!!

最高にファンタジックで、奇妙にユーモラスなうえ、ホロリとさせられる。
こういうの、大好きだよ!
ティム・バートン監督&ジョニー・デップ・コンビの大傑作と言い切りましょう!(音楽のダニー・エルフマンも入れて、トリオにしてもいいのだが。)

とにかく、なにもかもグッド!
工場に招待された、チャーリーを除く4人の子どもたちの、性格の悪さも個性的でいい!
ウンパ・ルンパ、最高!
子どもが悪いことをして○○すると、いちいち出てきて歌うウンパ・ルンパたち。面白くて、頬が、ゆるみっぱなしです。

「2001年宇宙の旅」、「サイコ」、MGMの水中ミュージカル、ビートルズなど、パロディもいっぱい!
ダニー・エルフマン、きっと、自由にイマジネーションできただろうから、大喜びで作曲したんだろうなあ。
ウンパ・ルンパの声は、ダニー・エルフマンがやっているらしいし。

おじいちゃん役のデビッド・ケリーも最高! 工場に行けることになり、いきなり奇声を上げて飛びあがって喜ぶ可愛さったら。

忘れちゃいけない、ジョニー・デップ。いいですよー。茶目っ気たっぷり。
しかし、親子関係については、何か自分の中で、引っ掛かるところがあるらしい。必ずしも、子どもたちを歓迎してはいないようなところが見えてくる…。さあ、一行の工場見学は、はたして、どうなっていくのか。
これ、ジョニデ以外に、誰か適役として思い浮かぶ俳優がいるだろうか。少なくとも、この映画を観たあとでは、もはや、他に誰も思い浮かばない。

工場のセットもファンタジックそのもの、夢のよう。
チャーリーの住む、ぼろ家が傾いてるところも、いかにもティム・バートン風味。
おじいちゃん、おばあちゃんが並んで寝てる光景も、なーんか、ほのぼの。
リスたちが可愛い!!!!! 大勢のリスの動きが素晴らしいのなんの!
女の子の頭を叩くところなんか、大笑いさ。
いいなと思うところを挙げていけば、切りがない。

そういえば、招待された1人が、ボーレガードという苗字なのだ。これは「バス停留所」での、マリリン演じるシェリーの相手役ボーの本名じゃあーりませんか! 苗字と名前の違いはあるけど、うれしいな!

1971年にジーン・ワイルダーによる「夢のチョコレート工場」という映画化があったそうで、それも観てみたくなったし、原作も読んでみたい。
とにかく、これ以上なく面白おかしい世界を見せてくれながらも、人情味を忘れないラストを、しっかりもってきた、私にとっては、言うことなしの快作といえる。ティム・バートンが好きなら、決して裏切られることはないはず。




〔2005年9月10日(土) 丸の内ピカデリー1〕


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