クール!
戦う男のかっこよさもさることながら、女たちが、また、かっこいい&美しい。
劇画をそのまま映画にしたユニークさ。映画で観る劇画。実際、セリフや構図などは劇画のままのようなものらしい。
白黒を基本に、部分的に色をつけた映像も印象的。
タフな男3人の、3つの話が物語の柱になっている。この3人がブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン。
女のために命を張る。うー、かっこいい!
ミッキー・ロークは特殊メイクをして、ぜんぜん違う顔になっている。本当の顔のままだったら、きっと猫パンチ(知らない人は検索するなりしてください)を繰り出して、敵にやられていただろう。(笑)
ブルース・ウィリス、いいぞ! 彼が守るのはジェシカ・アルバちゃんだ! 天使ともいうべき存在が守る対象なのも男冥利につきるが、あの劇的なラストには胸が詰まった。
ウィリス、かっこいい! 惚れるぜ! 泣けるぜ! かっこよすぎる!
強い意思で、自分のできる最善のことをやり切る。こんなふうに惚れた女を守りたい。強烈に、そう思ったね。
ジェシカの演じた役、ナンシーのためだったら、死んでもいいかもなあ。ジェシカ・アルバちゃんの他にも、ジェイミー・キング、ロザリオ・ドーソンといった美形が、ぞろぞろと登場してくる。
そんな中で、ブリタニー・マーフィが、へちゃむくれ気味可愛い系で異彩(?)を放つ。私は「17歳のカルテ」「サウンド・オブ・サイレンス」などで彼女には注目していたのだ。この映画に出ているとは知らず、得した気分。
それに、デヴォン青木という人を初めて知った。モデルさんでもあるんだね…。しかも「ベニハナ」のオーナー、ロッキー青木氏の娘なのかあ。。。
殺し屋ケヴィンを演じたのは、イライジャ・ウッド。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロドのイメージが強い彼の、なんたるイメチェン! 不気味すぎ。(苦笑)
ロアーク枢機卿の役で、ルトガー・ハウアーが。「バットマン ビギンズ」に続き、今回も、観ているときには気づかなかった…。「ブレードランナー」の頃の彼しか記憶にないのか、私。(苦笑その2)
ニック・スタールの化物じみた役(イエロー・バスタード)も、ものすごい存在だね、こりゃ。
笑かしてくれたのが、ベニチオ・デル・トロ。こういう、おバカな役は、目立つし、お得だし、いいですよ。彼の出番では、クエンティン・タランティーノが特別に監督したシーンもあったらしいし。
ちょっと引っ掛かった点がひとつ。
男のモノローグ(会話でなく、相手なしに語ることね)が多いのだが、ミッキー・ロークのときだけ、なんとなく、うるさく聞こえた。そう思ったのは、彼がガラガラ声だったのかなあ?
続編の脚本はすでに出来あがりつつあり、“Dame to Kill for”というタイトルで、ジェシカ・アルバ、ブリタニー・マーフィ、デヴォン青木などは再び出演するらしい。
映像的には、言うことなしの、かっこよさ&ユニークさ。
ただ、内容的に似たトーンのテンション張り続けで、観ていて少し疲れるかも。
認識を新たにしたのは、黒白映画は女性を美しく映すんだなあ、ということ。もしかして、細かすぎるアラまでは映さないせいなのか…?(なんてね)