ジュラシック・パークⅢ

あっというまに終わったという印象。面白くて早い、というより、もうちょっと見せてくれ！という物足りなさを感じてしまいました。
上映時間は約１時間半。そのすっきりした短さゆえの物足りなさかもしれません。私には少々食い足りないのです。こどもたちが楽しく観るには、ちょうどいいのかもしれませんが。

今回は、プテラノドン（翼竜）が暴れるし、あの敏捷なヴェロキラプトルも知性向上、一筋縄では逃げられません。恐竜の描写には文句のつけようもなく、見事な技術を見せて楽しませてくれます。

きっと、物足りないというのは、前２作で恐竜を見慣れてしまったせいもあって、ぜいたくな感想なのかもしれません。

いかに恐竜から逃げるかという、「恐竜から逃げて生き延びろ大作戦」に絞って展開していく話は破綻がありません。それだけに手堅くまとめすぎて面白みに欠けるかも。
追いかける、逃げる、は前２作でじゅうぶんに見せてきたシチュエーション。どう工夫しても、基本は同じですから、あとから作るほうは苦しいでしょう。

少年は、恐竜の島で、へたな大人顔負けに、見事なサバイバル生活をしています。やっぱり適応能力は、こどものほうがあるんですねえ。

私は、恐竜さんたちを観て、ティア・レオーニを観て、わずかしか出演しないローラ・ダーンが山川恵理佳に似てるように見えたのを発見したことで、満足しておきます。

オープニングの会社のマーク（ユニヴァーサル）が、恐竜の足音で揺れたりする、お遊びもお見逃しなきように。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔２００１年７月２８日（土）　ワーナー・マイカル・シネマズ　大井〕