やっと観たよ、ハリー・ポッター。しかも3本続けて。吹替版での一気上映スペシャル。4作目の公開を目前にして、という意味もあるだろうね。
では、まず、1本目から行ってみよー。
孤児になったハリー・ポッターは、母親の妹夫婦のもとに預けられて育った。ハリーが11歳になる頃、ホグワーツ魔法魔術学校から入学許可の手紙が来る。彼の両親は魔法使いだったのだ。
入学したハリーは、ロンやハーマイオニといった友人を得て、クイディッチという球技でも活躍。
両親を殺し、自分の額に傷を負わせたのはヴォルデモートという魔法使いで、いまは体を弱くして、どこかで復活の日を待っていることを知ったハリー。
やがて「賢者の石」をめぐる攻防戦が始まる…。
ええと…3作同時に観たせいか、1作目と2作目の詳細やら違いやらが、もはや、はっきりしないんですよ。(汗)
監督が、どちらもクリス・コロンバスだから、映画の雰囲気が同じっぽいせいもあるのかな。
まず、ハリーが預けられた家が、誰の家なのかが分からず、どうしてハリーを、ひどく差別して育てているのか腑に落ちなかった。そうなると、ただ、ひどい家だなあ、ひどい人たちだなあ、と思うばかりになる。
それに、どうして継父、継母が、ハリーに来た手紙を本人に渡そうとしないのか、まるで分からなかった。
かなり後になって、ようやく継母が、姉がどうしたこうした、という話をして、やっと、この一家とハリーの関係が理解できたのだった。
この映画を論ずるときに、よく言われている「説明不足」のひとつなのだろうか。
球技のクイディッチにしても、ハリーが逃げるタマを捕えれば勝つんだったら、ゴールを狙い合ってる他の人たちのプレーは、いったい何のためだ?という疑問がある。見せ物か?
もうひとつ、ラストが気にいらない。
ネタばれといえるかもしれないので、読みたくない方は、次の段落を飛ばして読んでください。(賢者の石に関するネタじゃないですけど。)
生徒は4つのグループに分けられて、いいことをすると点数をもらえて、悪いことをすると減点される。
学年末の発表で、悪い魔法使いが多く出るグループと言われる評判の悪いスリザリンがトップと、いったんは発表したのに、そのあとで、ダンブルドア校長は、ハリーたちの活躍を挙げて加点する。その結果、ハリーたちのグループ、グリフィンドールがトップになるのだ。
こりゃ、ないでしょう。
ぬか喜びしたスリザリン、いじけるでしょ。こういう、考えなしの仕打ちが子どもを非行に走らせることにもなるわけで、校長として失格じゃないですか、波平さん? (あ、違った。校長の声の吹替えが「サザエさん」で波平の声をやっている永井一郎さんなので、つい…。)
でもまあ、その他は面白かった。マギー・スミス、イアン・ハートや、いかにも怪しいアラン・リックマンなどの先生たちは個性的で見ていて楽しいし、ハーマイオニ役のエマ・ワトソンは生意気げだけど可愛いし。(ハリーとロンは、どうでもいいのか? いいのだ。笑。)
リアルなチェスの試合も、いいね。相手を取るときに、マジにぶっ壊して、やっつけるのは、ド迫力。日本の将棋と違って、取った駒は使えないから、まあ、壊してもいいか。
9と4分の3番線のプラットフォームというのも、しゃれていて、よろしい。
そんなこんなで、飽きはしなかった。2時間32分もあったのにね。