イーオン・フラックス

AEON FLUX
監督 カリン・クサマ
出演 シャーリーズ・セロン  マートン・ソーカス  ソフィー・オコネドー  アメリア・ワーナー  ジョニー・リー・ミラー  フランシス・マクドーマンド  ピート・ポスルスウェイト
脚本 フィル・ヘイ  マット・マンフレディ
原作 ピーター・チョン
撮影 スチュアート・ドライバーグ
編集 ピーター・ホーネス  プラミー・タッカー
音楽 グレアム・レヴェル
衣装 ベアトリス・アルーナ・パストール
2005年 アメリカ作品 93分
ハリウッド映画祭…主演女優賞(シャーリーズ・セロン、対象映画は「スタンドアップ」「イーオン・フラックス」)
評価☆☆☆


映画配給会社GAGA(ギャガ)の「公認ブロガー限定試写会」に当選して観た作品。
(Kさん、教えてくれてありがとう!)
夜6時台から始まる普通の試写会には、仕事の都合で絶対といっていいほど参加できない私だが、今回の試写はGAGAさんの試写室で夜8時から。
「イーオン・フラックス」については、以前にもブログで記事を書いていて、私は応募の際に、この記事のURLも添付した。GAGAさんも、お、こいつは、この映画、期待してるんじゃん!と気をよくして当選させてくれたのかもしれない。

前置きはさておき、今回の試写は「ブロガーさんに映画を観てもらって、ブログで宣伝してもらう」という趣旨。てことは、映画を、ほめなくっちゃいけないのか、というプレッシャーが、ちらほらと…。(しかも私の場合、星の数で点数まで付けてるからね。)
でも、嘘は書けませんね。

結論から言って、私は楽しみました
とにかく、シャーリーズ・セロン嬢です!
彼女を見て楽しむ。(…てことは、彼女が好きでなければ…いや、そんなことはないか。)

フランシス・マクドーマンドさんも、ピート・ポスルスウェイトおじさんも、ちょっとしか出てきません。
しかもピートおじさんは、誰だよ、こりゃ?ってくらいに変装、いや、特殊老けメイクをしております。
両者とも、友情出演といったほうがいいような登場っぷり。

映画は近未来SFで、ウィルスによる人類死滅の危機を、かろうじて脱した後の世界。
その世界が、どんなふうに作られているのかを見るのも楽しみのひとつだろう。
監督が日系の女性で、そのせいか、建築が日本風だったり、カラフルな番傘?をさしていたり、庭に桜がたくさん咲いていたりする。
ストーリーは、けっこう大雑把(おおざっぱ)というか、ん、あれはどうなったの?
 ん、あれは何なの? ん、何でああいうことするの? というところが見受けられる。
が、しかーし!
シャーリーズ・セロン嬢がSFヒロインに挑み、かっこよく活躍する。
それでいいじゃない!
それで無敵なのだ!

アクションも、まあまあ楽しめる…かな。
原作は1991年からMTVのアニメシリーズで放送されたもの。アニメでのイーオンは、背中から太ももにかけてはヒモパンのような衣装のみ、といっていいくらいの過激なコスチューム。露出度満点なのだ。
さすがにシャーリーズは、そこまでは、しません。

イーオンの仲間シサンドラに扮するのは、ソフィー・オコネドーさん。「ホテル・ルワンダ」でのドン・チードルの奥さん役が、まだ鮮烈な印象がある女優さんだ。
今回は、かっこよかったよ。
イーオンの妹を演じるのが、アメリア・ワーナーさん。25日から彼女が主演の「リトル・イタリーの恋」が公開される。
余談ながら、コリン・ファレルと4カ月で離婚した人でもありますね。
アメリアさんのほうは、それほど出番はない。

「キャットウーマン」でハル・ベリーが、最悪の映画に贈られるゴールデンラズベリー賞をとったが、同じようにSFヒロインを演じたシャーリーズもノミネートされそうなタイプの映画ではある。
ぜひ、ノミネート&受賞を願いたい。
ゴールデンラズベリー賞は、ほんとのクズ映画をこき下ろすだけでなく、大作や大物俳優が、ちょっとハズした?場合に茶化すような場合のノミネートがあるわけで、そういう受賞なら、とったほうが面白いと思うのだ。
(と書いておいたのだが、すでにラジー賞のノミネートは終わっていたのだった。選ばれていなかった。惜しいなあ。)

シャーリーズ・セロン嬢が好きな人、未来SFものが好きな人、あんまり考えずに90分近くアクション・ヒロインがかっこよさげに活躍する映画が観たい人、には、おすすめ!

ちょっと変わった近未来世界の雰囲気には、それなりに浸れる。




〔2006年3月1日(水) GAGA試写室〕


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