アンダーワールド:エボリューション

UNDERWORLD:EVOLUTION
原案・監督 レン・ワイズマン
出演 ケイト・ベッキンセール  スコット・スピードマン  トニー・カラン  ビル・ナイ  シェーン・ブローリー  デレク・ジャコビ  スティーヴン・マッキントッシュ
原案・脚本 ダニー・マクブライド
撮影 サイモン・ダガン
音楽 マルコ・ベルトラミ
編集 ニコラス・デ・トス
2006年 アメリカ作品 106分
評価☆☆☆☆


すっごく面白かったね!!
いや〜、ホント、かっこいいよ!

すさまじいバイオレンスアクションだが、ここまでやってくれたら、もう痛快! 文句ないでしょう。

たとえば「バイオハザード」など、ビューティフルなヒロインが活躍するSFアクション映画は多数あるけれど、ことアクションに関しては、過去最高に楽しめたんじゃなかろうか。
ちなみにポスターに載っている主役の女性は「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチさん…じゃありません! ケイト・ベッキンセールさんですっ! …似てるよ。

とにかくアクションがすごいのだ。
ヴァンパイア(吸血鬼族)とライカン(狼男族)のお話だから、相手をやっつけるのは簡単じゃない。
撃ちまくるわ、突き刺すわ、クシ刺しにするわ、頭は2つ切りにするわ(笑)、もう、ものすごいんだけど、目が離せない。パワフル。面白い。
監督独特のスタイルがある。つまり、スタイリッシュ。
青系の暗さが支配する映像。ヴァンパイアが活動するのは夜だから、しょうがないか。でも今回は、見にくい場面はなかった。
翼を持ったヴァンパイアも、かっこいい。飛翔シーンにも魅力がある。こういうの、好きだね。

EVOLUTIONとは「進化」の意味だろう。パート1でヴァンパイアとライカンの混血種が生まれた。
しかも、映画としても、面白く進化している!

思わぬ拾い物をした気分。
なんたって前回のパート1は、私には、たいして面白くなかった。
でも、ケイト・ベッキンセールのヒロインは、かっこいいから、とにかく続編も付き合おう、ということで観に行ったわけなのだ。ぜんぜん期待していなかった。
それが、こんなに面白いとは! 珍しいパターン。続編のほうが面白いというのも、あまりないことだよね。予算が増えたという話だから、特殊効果撮影にも力を入れることができたのか。

前作から数時間後(?)から始まる、純粋な続編
はじめに、ヴァンパイアとライカンの誕生した経緯の説明があり、ライカンの始祖を捕まえようとする場面から映画は始まる。これは昔の時代の話。
ヴァンパイア、ライカン、それぞれの始祖の名前を覚えておくと、あとの理解が楽だと思う。
この続編の中では、少しばかり前作の話のおさらいをしてくれるが、序盤は、あれ、これはどんな話になってるんだっけ? パート1を観て復習しとけばよかったなあ、と思ったものだが。
途中から、とにかくヴァンパイアの親分が、ライカンの親分を解放しようとしてるんだな、と分かってからは、もう何の問題もなく、楽しんだのであった。

ラストの対決も面白かったねー。ヘリコプターをうまく使って盛り上げた。
危機一髪! もうだめだ! という展開の見せ方も、スリルと迫力がいっぱい。
光が見えた、というラストは感動したよ。よかったね!

エッチシーンで、2回、ボカシが登場した。最近では珍しいなあと思って、ちょっと驚いた。
いまじゃ、ぼかすほうが気になるじゃないか。
ぼかすなあーー!

あとで知ったが、このシリーズは3部作になるようだ。
この面白さを維持できるか、期待と不安が。
次作は、活躍の舞台は広がるだろうが、どんなアクションの工夫を見せてくれるかが問題。今回と同じでは、もはや満足できないかもしれない。

ケイト・ベッキンセール演じる、闇の処刑人セリーン、いいですよ。決まってますよ。彼女が自分でやったアクションも、けっこう、すごいんじゃないだろうか。他のアクションヒロインと比べても。惚れそうです。

スタイリッシュな映像、ウルトラハードなバイオレンスアクションを、ただ楽しみたい人には、おすすめ!
(でも、アクションの風味にも、好き嫌いはあるのかな?)
観るんだったら、大きなスクリーンの劇場に限る!

このスタッフに、「デビルマン」の映画化をまかせたら、最高に、かっこよく作ってくれるのではないだろうか。




〔2006年4月23日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


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