ステイ

監督 マーク・フォースター
出演 ユアン・マクレガー  ナオミ・ワッツ  ライアン・ゴズリング  エリザベス・ハーサー  ボブ・ホスキンス  ケイト・バートン  ジャニーン・ガロファロ  B・D・ウォン
脚本 デヴィッド・ベニオフ
撮影 ロベルト・シェーファー
編集 マット・チェス
音楽 アッシュ&スペンサー
2005年 アメリカ作品 99分
評価☆☆☆



宣伝を見たこともなく、なにやら、ひっそり公開しているかのごとき作品。
出演者には、ナオミ・ワッツさんがいるのですよ!! 
(ついでに)ユアン・マクレガー君ですよ。
(もひとつ、ついでに)ライアン・ゴズリング君ですよ。ライアン君は「きみに読む物語」(私は未見)に出ているそうで、それで知っている人も多いのではないだろうか。
で、監督が「チョコレート」「ネバーランド」のマーク・フォースターですよ。

どうして話題になっていないんだろう。実際に観てみて、想像してみるに、たぶん、内容が難しげだからかも。
若者が自殺を予告して、精神科医がそれを防ごうと躍起になる。
若者は予言めいたことを言い、それが当たる。そのうちに精神科医は、夢とも現実ともつかないような不思議な体験をするようになる…。

あいまいな点が、いろいろと出てきて、どことなく、デヴィッド・リンチ監督の映画に近い感覚もある。
そういえば、ナオミ・ワッツさんはリンチ監督の「マルホランド・ドライブ」でブレイクしたんだっけ。

東京の恵比寿ガーデンシネマで観たのだが、上映の最後にキーワードが出る。
それを公式サイトで入力してみると、この映画の根本的な謎が解ける。
考えたとおりでした! やったー!
っていうか、それ以外にはありえないし、そうであれば、説明がつく。
映画の最後の場面を観れば、たぶん、この映画の仕組みに気がつくことができるはず。
それと同時にタイトルの「ステイ」の意味が分かる。
…泣いたよ。話の仕組みが分かり、そして彼の気持ちが分かって。

ただ、全体的に地味めなのが惜しいところか。感動的なのは最後の場面だけだし、デヴィッド・リンチ監督の作品と比べてみると、ミステリアスの色合いにしても、アクの強さ、インパクトが弱い。(比べるのは可哀想だけど、同じ映画という舞台に存在しているのだから、しょうがないよね。)
ただ、本作の双子、三つ子のイメージは面白かった。映像的にもグッド!

ナオミさんの役は、ユアン君演じる精神科医の恋人。
どうも、以前から、唇の横の下あたりの、ふくらみ具合が気になってしまうのだが(分かりますかね?「キング・コング」のときは気にならなかったのだが。または、なかったのか?)、それはさておき、今回は、抑え気味な演技が映画を引きたてていて、じつに、いい女優さんになっているのを実感。
今年も付いて行かせていただく女優のひとりです!(なんのこっちゃ。笑。)

え、ユアン君はどうかって? …いつものとおり?(あ、でも、脱がなかったよ。爆。)




〔2006年6月17日(土) 恵比寿ガーデンシネマ 2〕


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