クイーン・コング


QUEEN KONG
監督 フランク・アグラマ
出演 クイーン・コング  ロビン・アスクイズ(広川太一郎) ルーラ・レンスカ(小原梨乃子) ヴァレリー・レオン  ロジャー・ハモンド
1976年 イタリア・イギリス合作 85分
評価不能



おばかなC級超ウルトラくだらない脱力必至の女性版キングコング映画。

しかも、原語のままの字幕スーパーではない。あの広川太一郎さん、あの小原梨乃子さん他の声優による「超訳日本語バージョン」で公開なのだ! 
だじゃれ、アドリブ垂れ流し状態の広川節、タイムボカンのドロンジョさまを思い出しちゃう小原さん、その他の脇役の声も、いけてるぞ。その意味では、イタリア・イギリス・日本合作といってもいいのではないか、これ。

男女逆転キングコングのパロディなので、クイーン・コングに、かっさらわれるのは男。その名前はレイ・フェイ。「キングコング」の主役の女優がフェイ・レイという名前だったから、それをひっくり返しちゃったわけだ。

ちゃちな着ぐるみ(?)クイーン・コングと戦う、恐竜と翼竜も、ひと目で分かる、ちゃちな張りぼて仕様で、ふざけてんのかい!と突っ込みを入れたくなるのも無理はない。そこを真面目にやる根性に対しては、もはや笑うしかなかろう。

70年代のチープな映画らしい、妙に明るい画面、妙に明るい歌。ビキニの女性。
「ジョーズ」「エクソシスト」をほんのちょっとだけパロってみましたというような、目が浮遊して気が遠くなりそうな、お手軽ギャグ。

この圧倒的な安っぽさに、怒り出すか、あきれるか、はたまた楽しめるか。そこにあなたの本質が垣間見える。(なんちゃってねえ!)

私はもちろん…ですよ。

許せる。広川ファンだから観たい。なら観て。そうでなければTV放送待ちでもいい(やればね)。
〔2001年10月6日(土) シネクイント〕



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