DOA/デッド・オア・アライブ

DOA : DEAD OR ALIVE
監督 コーリー・ユン
出演 デヴォン青木  ジェイミー・プレスリー  ホリー・ヴァランス  サラ・カーター  ナターシャ・マルテ  ケイン・コスギ  エリック・ロバーツ  マシュー・マースデン  コリン・チョウ
脚本 J・F・ロートン  アダム・グロス  セス・グロス
撮影 チャン・チーイン  キョン・クォマン
音楽 ジャンキー・XL
2006年 アメリカ・ドイツ・イギリス作品 86分
評価☆☆☆☆


面白かった〜! 美女がいっぱい! 彼女たちが格闘技で戦う! ただただ、画面に見入って、楽しめばよし。
B級だって? どうやったら、これがA級になるの? B級大いに結構じゃないですか。
「チャーリーズ・エンジェル」大好きですよ。あれだって、スターが揃っていながら、おばか映画でしょ。

これ、3D格闘ゲームの映画化なのだそうだ。そんなこと何も知らずに観た。
のんびりしてたら、上映を終了してしまう映画館が出てきた。終わるの早いよ、そんなに不人気なのか? 前売券を持っているのに、やばいじゃないかと、映画館検索。シネマート新宿で夜1回のみ上映があった。
行ったのは月曜。平日のうえ、この日は夜に強い雨が降った。そのせいか、お客は5人!
きれいな劇場で、貸し切りみたいな状況も、ぜいたくでいいな。商売にならない映画館には同情するけど。

映画は、いきなり日本が舞台! プリンセスかすみ(デヴォン青木)が、去年のDOA格闘技大会で死んだとされて行方不明の兄ハヤテを探しに行こうとする。出ていったら抜け忍として殺される、と彼女を止めるハヤブサ(ケイン・コスギ)。
だが、かすみは、あやね(ナターシャ・マルテ)などと戦った末に、館を飛び出す。そこへDOAの招待状が、どこからともなく彼女のもとへ飛来するのだ! どっから飛んで来るねん!(笑) 素晴らしい展開! もう楽しいったらない!

お次は、海の上、クルーザーで呑気にしていたティナ(ジェイミー・プレスリー)。女子プロレスラーの彼女は、盗賊たちをバッタバッタと投げ飛ばす。彼女にもDOAの招待が。
香港のホテルでは女盗賊で殺し屋のクリスティ(ホリー・ヴァランス)。警察に、しょっぴかれそうになったところを逆に、やっつけてしまう。

同時に空中に舞ったブラと拳銃。落ちてきたブラをそのまま腕に通し、身にまとい、続いて拳銃をキャッチして警官に突き付ける! すごすぎる! かっこいいぞ! 魅せてくれるじゃないですか! たとえ編集の技があったとしても、こういうふうに楽しませてくれるのは素晴らしい。で、そんな彼女にも、もちろんDOAの招待状。

以上の3人と、舞台を会場に移してから登場する、DOA創始者の娘エレナ(サラ・カーター)、さらに、かすみを追う刺客あやねが、主な女性陣だ。
かすみ、ティナ、クリスティは最初から協力して会場入りしたりして、女の子どうし、仲がいいところも楽しい。

単なる格闘ゲームだけではなくて、ここに主催者の、ある思惑が絡んでくる。なるほどねー、そんなことを。

ゲームをしている人にとっては、キャラの見かけに違いがあるようなので、気になるどころか、もしや怒るんじゃないかと思うけど、私は大満足!
頭を使わず、痛快なアクションを楽しむ。これです!
それなりにアクションは素晴らしいと思います。がんばってます。武器を使わず、肉体で勝負をつけるのがいいよね。

格闘技戦の合間に、のんびりとビーチバレーをやってるのも楽しい&美女の水着が嬉しいわけですが、ゲームのほうでもビーチバレーがあるのだとか。じゃあ、ムダなシーンなどではないじゃないですか! わーい。

製作には、ポール・W・S・アンダーソンが名を連ねている。「モータル・コンバット」(1995年)、「バイオハザード」(2001年)などの監督で、ゲームの映画化が得意。今回は製作だけですか。
監督のコーリー・ユンは「ロミオ・マスト・ダイ」(2000年)のアクション指導や「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(2001年)のアクション監督、「トランスポーター」「クローサー」(ともに2002年)の監督。これだけ楽しく、爽快、おばかな映画を作ってくれたら文句なし!

音楽はジャンキーXL。ちっとも知らなかったけど、調べてみたら「キャットウーマン」(2004年)で音楽プロデューサーや追加音楽を担当したり、その他の映画でも楽曲を提供している。本作でも快調。

それにしても、前売券を使えてよかった…帰り際に映画館の方に、お礼を言っちゃいましたよ。まだ上映していてくれてありがとう! 面白かったです!!
DVD欲しい。




〔2007年3月5日(月) シネマート新宿〕


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