はじめは、あまり観る気がなかった。いまさらダイ・ハード、12年ぶり?でもあるまいと。
でも、評判がいいようだし、前売券もまだ売ってたし、ひとつ観てみるか。そんな気分で映画館。
…おもしろいじゃないか!
最初っからアクション全開で、とどまるところを知らず。
ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)のタフネスぶりは、これまでのシリーズをしのぐだろう。(過去の作品をはっきり覚えているわけではないが。)
普通、生きてないだろ、と思うところでも、ヤツは生きのびている! 前作から干支(えと)が一回りした年齢とは思えない。(笑)
今度の事件はサイバーテロ。
陰謀とは知らずに協力したハッカーを抹殺していく、悪の組織。
狙われたひとり、マット・ファレル(ジャスティン・ロング)を偶然に助けることになったマクレーン。
テロ組織にしてみれば、マクレーンが関係したために、ヤツひとりだけのために、計画を次々とぶち壊される。災難である。
いや、そんなことを言ってはいけない。世間にとってはラッキーだ。
パソコン操作で社会のさまざまな仕組みを狂わせて、パニックに陥れることが、ずいぶんと簡単にできてしまうことは、観ていて恐ろしい。
便利になったのはいいが、いったんコンピューター制御がおかしくなったら、どんなことになるのだろうかと背筋が寒くなる。
マジに、人間社会は少しだけアナログに戻ったほうがいいのではないか。
アクションは、とにかく、すごい。よくぞ、ここまで、と呆れるほど。
ヘリコプターやジェット戦闘機と戦っちゃうんだから、マクレーン。少し超人すぎるきらいもあるが、そういうアクションを、ただ楽しめばOK。
ドラマを観に来たんじゃないし。
アクションだけで、おつりが来ます。
マクレーン=ウィリスの相棒役を務めたジャスティン・ロングは、自然体(?)で好演。
マクレーンの娘(演じたのは、メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、父親譲り、いや、母親譲りでもあるのか、気の強いタフなお姉ちゃんでした。もしかして、過去の作品で娘役だった女優がそのまま出ているのかも、と思ったけど、交代してましたね。
悪の首領の男の恋人兼片腕ともいえる彼女メイ・リンには、マギー・Q。「M:i:V」にも出ていたし、「グータンヌーボ」でも見たぞ!(テレビ番組のバラエティです。優香さんと国分佐智子さんと一緒にトークしてました。)
この映画では、役柄がワルの側なので、末路はどうなることやら…と心配ですね。どうなるか知りたい方は、映画をどうぞ!
さて、ここまで大迫力アクションシーンの「つるべうち」ムービーを作ってしまったら、続編は、ちょっと無理なのではなかろうか。
こうなったら、マクレーンの娘が刑事になって活躍する話にシフトチェンジだ!(マクレーンは「オレも、もう年だからな」とヘルプに回るのだった!)