エロいシーンが満載と評判の一作、興味津々、初日初回に鑑賞。
確かに、最初からオートフェ○チオ(ひとりフェ○。体が柔らかくないと無理だから、珍しい)やアクロバティック(?)なセックスのシーンなどが続く。ボカシつきなので、正確には確認できない日本の現状。(爆)
いつものことだが、ボカシを入れると、かえってイヤらしいので止めてもらいたい。
この映画のそれは、エロいシーンというには当たらない。のぞき撮影をしている男の反応が織り込まれたりして、ユーモラスにできている。エロを目的に作られてはいない。下劣な興味で観にくると、ちょっと違うだろう。それは私か。…すいませんでしたっ。(笑)
言われているほど、エロい場面は多くなかったように思う。他には、アンダーグラウンドサロン「ショートバス」で大勢の男女が入り乱れている場面と、男3人のプレイの場面くらいではないか。それさえもエロを目的としては撮られていない。男3人の場面はユーモラスで笑ってしまうほど。
主役のひとりが中国系の人だったのが、面白いというか珍しいというか。親近感があった。
S嬢の本名がジ○○○○○・ア○○○○という設定も、おかしかった。そういうのは、コンプレックスの元だよね。こんなところにも、ユーモアがちりばめられている。
エンディングは、人間賛歌という感じに持っていく。サロンの主人ジャスティン・ボンドの歌には魅力がある。バンドまで出てきて大団円ムード。
悲しかったり、おかしかったり、悩んだり、いろいろあるけど、人間って、いとしいものだね、というところへ収めるわけか。
基本は監督の前作「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に似ているように思える。
終盤のジェームズとジェイミー(ゲイのカップル)が窓越しに見つめ合うシーンには、泣けてしまったよ。
人間の温かな気持ち、愛情は、やっぱり、いいものだ。
ただし、この監督の持ち味というのか、型破りな、ちょっと変わった感じ(オフビート)は、若い人のほうが、しっくりくるのかもしれない。
本作については、私などには、まあ、分かるけど、それほど心の底までは響いてこないのだ。
映画館のシネマライズ、初回の特典は、予想通りのコンドーム(サガミオリジナル)1個、それに、パコ・ラバンヌのオードトワレ、ブレスレット、タトゥーシール。袋入り。
渋谷というおしゃれな場所柄と、定評ある単館系映画館ということもあって、思いのほか女性が多く、少なくとも半数は女性観客だったのではないか。