うーむ、なんでこの映画を観たのか、ですと?
予告編を見て、なんだかおもしろそうだったんですね。松下奈緒ちゃんの温泉入浴シーンもあったし!
いえ、もちろんというか、バスタオル巻いてますけどね。…巻くなー!
でも、胸のふくらみは分かりました。ええ。でへへ。
いや、そのせいで行ったんじゃありませんよ!
原作は「このミステリーがすごい!」で、最終選考まで残った作品ということですが、映画からは小説の出来は想像できないですね。アレンジしてるのだろうし。
内容は簡単に言えば、松下奈緒ちゃんと鈴木亜美ちゃんの友達同士が、秘境の温泉にやってきたのはいいものの、村人たちや復讐に燃える小沢真珠に襲われる、というもの。
オープニングから話があっという間に進むので、いったいどうしたものかと困っていたら、この部分、映画の途中までのダイジェストでした! つまり「要約」ですね。
こういう作り方、私は最近見なかったので、逆に新鮮に思えたものでした。
さて、話が始まって、奈緒ちゃんがヤバイことになったところで、なんと、時間が巻き戻って、2人で温泉に入ってる場面に戻ります。
入浴シーンに戻るというのが、最高に、いいですよね、大サービス! 拍手〜!
一瞬、これはテレビゲームなのか!? 選択をしていくと、違うストーリーになっていく枝分かれ式のゲームの形なのか!? へえ〜。
と思ってたら、違いました。テレビゲームしないくせに、形式知ってます。
最初は奈緒ちゃん、今度は亜美ちゃんのストーリーを追っていくために、時間を戻したのでした。
そして、亜美ちゃんパートには、小沢真珠が出てきます。ゴスロリ(ゴシック&ロリータって、退廃的だったり毒気のある少女趣味ってことですかね)・ファッションです。亜美ちゃんをつけ狙う、ものすごく怖い姉ちゃんです。
1対1の勝負、いわゆるタイマンになります。
ここにおいて、映画はホラーの名の前に「アクション」がつき、それまでもお笑い風味だったのが、はっきりと「お笑い」でもあるという快挙をなしとげます。
ま、最初から、ホラーといってもそれほどホラーでなかったんですけど。
映画のタイトルを、「亜美vs真珠の魔境伝説」と変えたほうがいいかもしれません。
そのうちカルト映画かもしれません。
奈緒ちゃんより、お得でした、亜美ちゃんの役。いいとこ持ってっちゃってますよ。
しかし小沢真珠、不死身なのには、笑っちゃいます。フレディやジェイスンと肩を並べてます。フレディvsジェイスンvs真珠を見たいです。
それにしても、現代というのは携帯電話に依存してます。ヒロインたちもケータイを頼りに連絡を取り合い、外部とも連絡を取ります。
ケータイなかったら、これすぐに一巻の終わり、ゲームオーヴァーでございますよ。
温泉旅行の直前には、充電満タンにしとかないと…。電池切れたら困りますよ〜。
ツッコミどころも満載。代表をひとつ挙げますと、「亜美ちゃん、なんでまた、そのトイレに入っちゃうの!?」
ね、観た人は分かる。そりゃ当たり前。
B級アクションホラー、お笑い風味。ツッコミどころいっぱい付き。
真面目なもの好きさんには向きません。
あ、しょこたんは、おまけみたいな出番。メガネっ娘になってました。
追伸。東映の人が上映前、上映後のアンケートを取ってました。
丸の内TOEIでは、私は初めての経験。