28週後…

監督 フアン・カルロス・フレスナディージョ
出演 ローズ・バーン  イモージェン・プーツ  マッキントッシュ・マグルトン  ジェレミー・レナー  ロバート・カーライル  キャサリン・マコーマック  ハロルド・ぺリノー
脚本 フアン・カルロス・フレスナディージョ  ローワン・ジョフィ  ヘスス・オルモ  E・L・ラビニュ
撮影 エンリケ・シャディヤック
編集 クリス・ギル
音楽 ジョン・マーフィ
2007年 イギリス・スペイン作品 104分
GOREZONE誌ホラー映画賞…2007年度第2位
エンパイア(映画雑誌)映画賞…ホラー作品賞
評価☆☆☆☆


私の名前はスカーレット。仕事は軍医。
人間が人間でなくなってしまう恐ろしい病気がイギリスで発生している。
私は今、ある姉弟を守りながら生き残りをかけて戦っている。いや、逃げ回っているといったほうが正しい。

かつて、人間の生存をおびやかす、さまざまな病が出現してきた。だが今回は最悪な伝染病といえる。
親や兄弟、愛していた人にさえ襲われる可能性。その恐怖と悲しみを思うと、心が沈んでしまう。
この病気にかかったら、もう人間ではない。姿かたちは愛しい人でも、殺さなければ自分も、おぞましい彼らの仲間になるだけだ。

イギリスに派遣されてきた私たちアメリカ軍は、夜の闇の中、感染者と、そうでない者の区別がつかなくなった。
感染のスピードは驚異的に速い。
軍のとる最終的な手段は…
本当に、ほかに、やりようがなかったのだろうか。

最悪だ。まさに地獄。
実際に、この世にあらわれる地獄とは、こういう事態のことをいうのか。
新型のインフルエンザの脅威がささやかれていたが、それが現実のものになる前に、別の地獄がやってきてしまった。
絶望が支配する中、私たちは気持ちをしっかりともって、前に進まなくては。

かすかな希望は、この子たちだ。
私の命にかえても、彼らを守らなくては、人類に未来はなくなるかもしれない。
これまで虚(むな)しく死んでいった者たちのためにも、なんとかしなくては。

とにかく、このイギリスから脱出しなければならない。まだ国外は大丈夫だろう。

…目の前を何かが横切った?
気のせいか。
世界に、このウイルスが広がる前に、この子たちの体を調べ




〔2008年1月20日(土) スバル座〕


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