ナタリー・Pが出ていなかったら、観なかった映画。
ダスティン・ホフマンが、243歳の、魔法を使えるおもちゃ屋のオーナー、マゴリアムおじさん。
ナタリー・ポートマンは支配人、モリー。
おもちゃたちは、おじさんの魔法によって生きている。
夢のような世界の店内は、いつも遊びにくる子どもで、いっぱいだ。
ところが、マゴリアムおじさんが引退を考える。
もう予備の靴もないし、そろそろいいだろうと。
引退とは、つまり、この世からいなくなるということらしい。
それを知った「店」は、だだをこねてしまい、魔法は色あせ、店じゅうが灰色になってしまう。
おじさんはモリーに後を任せようとするが、モリーには自信がない。
彼女は店を売りに出そうとするが…。
子どもがおもちゃで遊んでいるのを、にこにこと見ていたのだが、だんだんと、それほど面白くなくなってきた。
盛り上がらないのである。
本筋は普通に、あんまり意外性もなく流れていき、ぐっと興味を引かれるところがない。
他のキャラとしては、経理士のヘンリー。彼は仕事柄のせいか、カタブツ。
それに、店のお手伝いの子どもエリック。彼には友達がいなくて、そのせいでお母さんから小言を言われる始末。
意を決した(?)エリックが遊ぼうと誘っても、ヘンリーは仕事が忙しいからと断る。
そのあと、どうなっていくかは、なんとなく想像がつきますね?(え、つきません?)
信じることが大事、というメッセージはありそうなんだけど。
カタブツなだけでなく、子どものように夢を持ちましょう、というのもあるか?
むりやり考えれば、世代交代的な話でもあるね。
「主人公は僕だった」の脚本が評価された、ザック・ヘルムの初監督作品。
ナタリーが、ちょっと子どもっぽいかなという印象があった。役柄的にも、そんなに大人びていないわけだけど。おもちゃ屋さんだしね。
渋谷の映画館で観たのだが、外国人の親子が来ていて、おー、さすが渋谷!と思いました。(六本木でも、よく見かけるけど。)
上映前、日本版テーマソングである木村カエラの「Jasper」が、最初のほうだけ繰り返し流れていて、映画を観たあとも、ときどき頭の中で流れていた。いかに繰り返しが記憶に残るか分かりますね。
この曲、公式HPでも同じ調子で流れております。
私にとっては、ナタリーの映画という以外の価値は、なかったかな…。