楽しかった〜。
ディズニーの映画は、ほとんど観てきていないし、とくに好きなわけでもないが、これは面白かった。
ディズニーで好きな映画といったら、「メリー・ポピンズ」(1964年)くらいしか、ぱっと思い浮かばないほどの私である。
見ようと思ったのも、勘みたいなもの。私が好きなミュージカル系でもあるし。
でも、けっきょく、映画関係のブログ友達の間でも、観て来た人が続出しているのは、なんだか、すごいなーと思える。
もっとも、主演が、私の婚約者エイミー・アダムス嬢(エイプリル・フールの話。)なので、見逃すわけにはいかないのだった。(笑)
あらすじは…。
すべてがアニメーションの王国「アンダレーシア」で、動物たちと暮らしているお姫様ジゼル(エイミー・アダムス)。
彼女はエドワード王子(ジェームズ・マースデン)と出会い、結婚の約束をする。
現在の女王ナリッサ(スーザン・サランドン)は、エドワードの結婚によって王位を譲りたくないので、ジゼルを現実の世界へと追い払ってしまう。
現代のニューヨークにやってきて戸惑うジゼルだが、弁護士のロバート(パトリック・デンプシー)と娘のモーガン(レイチェル・コヴィー)の家に泊まることになる。
ジゼルを追って、エドワードとリスのピップもニューヨークに。
それを知ったナリッサは、自分の手先であるナサニエル(ティモシー・スポール)に彼らを追わせる…。
ディズニー自らのセルフパロディとかオマージュなどと言われているが、私はよく知らないので、それは置いといて。
毒リンゴは分かったけど。アニメの世界と現実の世界をぶつかり合わせた試みも分かる。
ジゼルが原っぱを走ってくるところは「サウンド・オブ・ミュージック」のパロディですね。あれはディズニー映画ではないけど。でも、主演女優は、本作でナレーションをしているジュリー・アンドリュースだった!
この画像、バックの建物がディズニーランドのお城のようにも見えたりして?
いちばん笑えたのが、現実の世界では、(現実のとおり)しゃべれなくなったリスのピップが毒リンゴの計略を知って、エドワードにジェスチャーで伝えようとするところ。あれは、おかしかった。
あとで調べたら、しゃべれないニューヨーク・バージョンのピップの声は、なんと監督のケヴィン・リマが担当している! 役者ですねえー。
夢のように可愛いだけでなく、下世話でリアルを狙ったかのような場面もあるのは、なぜだろうか。子どもの受け狙い?
いや、これこそ、脱(アンチ)ディズニーの企みなのかも。
ジゼルがイモムシをつかんだり、ネズミやゴキ○リが出てきたり、果ては、リスのピップが恐怖のために脱糞してしまうのには、少々あぜんとした。
あなたって、ノー(だめ、できない)ばっかりで、あたまにきちゃうわ、と泣き笑いでロバートに言うジゼル。
現実と、夢(ディズニーアニメの世界でもあるか)の差。
でも、きびしい現実のなかでも、できないと言ってばかりではいけないんだ、とジゼルは教えてくれる。
ジゼルも、一方では、現実的な生き方を知り、学んでいく。
そのブレンドの具合が見せどころ。
ロバートの恋人ナンシー役で、イディナ・メンゼルが出演。
イディナといえば、なんといっても、素晴らしいミュージカル映画「レント」の印象が強烈だ。
彼女にも歌わせてほしかったなあ。
終盤の展開も、ひねりがあって面白い。
エンドクレジットのあとに、何か、おまけがあるのでは、と思ったが、なかった。おまけをつけるのに、ふさわしそうな映画だけど、さらっと終わっちゃいましたね。