秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜

監督・脚本・キャラクターデザイン・FLASHアニメーションなど FROGMAN
声の出演 FROGMANなど
主題歌 ザ・フージアーズ
2008年作品 90分(「古墳ギャルのコフィー〜12人と怒れる古墳たち〜」を含む
評価☆☆☆★


「総統、たいへんです! 大事件です!」

「なんじゃね吉田君。そうぞうしい」

「島根でも大ヒット上映中の、あの『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜』に、ボーさんの名前がのってるんです!」

「なんじゃとー! もしやそれは『1万人の声優大募集』で『た〜か〜の〜つ〜め〜』という声を募集したときに、ボーさんが応募して、映画のなかで、その声が使われたということかね!」

「長々と説明しなくてもいいんですが、そういうことです」

「じゃが、わしも映画を観たが、ボーさんの名前は書かれておらんかったぞ」

芸名じゃなくて本名でのってるんですよ」

「吉田君、そりゃ芸名とは言わん。ハンドルネームじゃろ」

「ボーさんは、自分では名前をチラッと見ただけで、99%の確信しか持てないと言っています」

「それだけ確信があれば、よさそうにも思うが」

「なので、確認してほしいそうです」

「んん〜、4788名もの声の協力者の名前がのっておったのは、エンドクレジットじゃな。博士〜、レオナルド博士、ちょっと映画の最後のところ、見ることはできんだろうか?」

「うるせえな。そう言うと思って、ちゃんと用意しておいてやったぞ。…って、できるわけねーだろ。ワァワァワァ」

「こうなったら、また映画館で観てもらうか、DVDになってからチェックしてもらうか、デラックスファイターをやっつけてもらうしかないですね」

「私を呼んだか?」

「で、デラックスファイター!」

「そーうだ、デラックスファイターだー」

「吉田君、よけいなことを言うから、よけいなヤツが出てきてしまったではないか」

「また地球征服をたくらんでるな。これでも食らえ、デラックス…」

「ちょっと待て! いつも言うように、必殺技は最後に出すもんじゃろ。100円やる、100円やるから、こっちの戦闘準備が整うまで、デラックスボンバーは、ちょっと待ってくれ」

「総統、100円は思いきりケチくさいですよ」

「うーん、100円か…」

「あ、予想外にデラックスファイターが考え込んでる。総統、これは相当半ケツなデラックスファイターです」

総統相当をかけたダジャレに加えて、半ケツじゃなくて金欠じゃ!」

「いや、やっぱり、やっつけよう。デラックス…」

「うわーん、やさしく殺して、やさしく殺して、キリング・ミー・ソフトリー、キリング・ミー・ソフトリー」

「総統、知らない人が聞いてもつまらないネタをやらないでくださいよ」

「そんな人は、ぜひ『秘密結社 鷹の爪』を映画館やDVDでご覧ください。ところで吉田君、たった今気づいたんじゃが、ここまで、まるっきり映画の紹介をしとらんじゃないかね」

「わかりましたよ。つまりですね、今回の敵は、日本を買い占めようとするハゲタカみたいなヤツなんですが、われわれ鷹の爪団はヤツが見捨てた島根に移動して、サイバースペースで対決するんです」

「おー、それでどうなるんじゃ」

「終わりです」

「んんん〜、ずいぶん簡単にまとめたもんじゃな、吉田君…。まあ、映画を観てくださいってことだねえ」

「ええ、カンヌ映画祭のフィルムマーケットで上映されたくらいで、別に話すほどの内容ではありませんので」

「こらーっ。何を、変な謙遜(けんそん)をしておるのかね。カンヌに出品されたなんて、すごいではないか! …というわけで、みなさん、ぜひ観てください。収入が鷹の爪団の資金になりますので。では、また! た〜か〜の〜つ〜め〜

「デラックスボンバー!」

「デラックスファイター! まだいたのか! それに今ごろデラックスボンバーするなー!」

ドドーン!




〔2008年5月31日(土) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ〕


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