幸せになるための27のドレス

27 DRESSES
監督 アン・フレッチャー
出演 キャサリン・ハイグル  ジェームズ・マーズデン  マリン・アッカーマン  ジュディ・グリア  エドワード・バーンズ
脚本 アライン・グロッシュ・マッケンナ
撮影 ピーター・ジェームズ
編集 プリシラ・ネッド=フレンドリー
音楽 ランディ・ニューマン
2008年作品 111分
ゴールデントレイラー賞…ロマンティック・ポスター賞、ロマンスものTVスポット賞
評価☆☆☆


「映画感想/書くのは私だ」のページでのレビュー300本目
100本目は「スターシップ・トゥルーパーズ2」、200本目は「ユナイテッド93」だった。

試写会に当たったが、その当日は行けず、なんと前売券2枚も一緒につけてくれていたので、映画館に観に行った。なんて素晴らしい扱い! こんなの初めて。
もともと、タダじゃなければ観に行かないであろう映画だった。

子どものときから、他人の結婚式のお世話をするのが好き。大人になってからは、それが生きがいのようにまでなってしまって、毎日が結婚式スケジュールでいっぱいの女性。いつか自分が主役に、と思いながら。
離れて暮らしていた妹がやってきて、あろうことか、思いを寄せている会社のボスを横取りしたから、さあ大変。
横取りったって、彼に好きな思いを打ち明けていたわけではないから、その点では妹に罪はない。
でも、趣味嗜好を偽って、彼に気にいられようとする妹の態度に、なおのこと、姉の気持ちは揺れる。

いっぽう、新聞で結婚の記事を担当している記者と知り合う姉。最後にハッピーエンドになる相手を、最初は「いけすかないヤツ」と思ってしまうのは、こうしたドラマの定番で、そのとおりに話は展開。

27のドレスをファッションショーみたいに次々に着ていく場面は、主役キャサリン・ハイグルのいろんなドレス姿を見せるための、嘘くさい話の展開だなあと思ったりもした。ま、こういうのがラブコメと思えばいいけれど。

彼氏をゲットするために嘘をつき通す妹。
姉は、その嘘つき妹を、形式としては最悪かつ劇的に糾弾しようとする。そこでホントにやるか?というくらいに。
これは性格悪いです。かなり。これを人間的というには、やりすぎのような…。
でも、フツーじゃなくて面白いとも言える。

ラストシーンは素晴らしい。姉の人生が報われた、最高の幸せではないだろうか。
(ネタばれなので書かないけど、映画を見ていれば分かります。)
エンディングロールも、しゃれている。結婚式の記事の文字が、出演者やスタッフの名前になっているという、素敵な工夫。

めちゃ忙しい思いをして、他人の結婚式の世話に没頭する気持ちが、自分の幸せとの対比などに絡めて、あまり掘り下げられていないなど、あるけれど、まあまあ普通に楽しめたうえに、最後のあたりが良かったので、見終わったときの印象もよくなった

ヒロインの相手役は、最近ご活躍のジェームズ・マーズデンだが、観ている間は気づかなかった。私は、認識できてないんだな、この俳優。
ボス役がエドワード・バーンズというのも、あとで知った。この人も認識・把握できていない。

キャサリン・ハイグルは、はじめて見た。モデルから女優になり、テレビの「ロズウェル 星の恋人たち」や「グレイズ・アナトミー」で人気を得たのだそう。私は海外テレビドラマを見ないから、今まで、まるで知らなかった女優さんである。
確かに、しっかり主役を張れる人ですね。

ハイグル嬢とマーズデンが酔って歌う「ベニーとジェッツ」は、エルトン・ジョンの曲だとエンドロールでチェック。
なんで、この曲なのかなと、理由があれば知りたいところ。ただ、ノリがいいからか?




〔2008年6月15日(日) みゆき座〕


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