主演のロバート・ダウニー・Jrが、とても役柄にハマっている。
親父の軍需産業の会社を引き継いだ、おぼっちゃまでプレイボーイ。仕事に必要な科学の方面の才能はある。
傲岸不遜(自分が一番、他人を見下す、みたいな)なところが似合っているのだが、しかし彼は挫折する。
いや、ダウニー・Jr自身がプレイボーイで、アルコールやヤクで挫折した経験があるから似合っているのかどうかは置いておいて。(笑)
ダウニー社長は、ある組織につかまって、彼の会社が誇る新兵器を、ここで作れ!と強要される。
粗末な仕事場で、よく作れるものだ。天才!
でも、アイアンマンのパーツを作ってたら、絶対にバレるでしょー。そのへんはコミックだから、しょうがない。
鉄板で全身ができた、まさしく「鉄男」(アイアン・マン)。弾丸をカンカンはじく鉄板人間。この鉄男初登場シーンはいいですね。乏しい設備でなんとか仕上げたロボットで、なんとか逃げ出そうと。
鉄板から進化して合金製になり、飛行能力、戦闘能力もパワーアップ!
軍需産業会社の設備を使えばいいから、ストーリー的に無理はない。
アイアンマンの手作りロボット感が、かっこいい。レトロと先進のバランスといいますか。
戦争のシーンは嫌なものだが、悪者をアイアンマンがやっつけるのを映画で見るぶんには面白い。わくわくするのは闘争本能なんでしょうか、やっかいなものだよね。こうしたものがあるから戦争に結びつくのかもしれないし。
映画としては楽しめたけど、それ以上のものは、なし。(ん、それでもいいのか。)
軍需産業を批判する形になってるけど、現実世界では武器商人たちは利益がなくなれば困るわけだから、そうした仕事をやめるわけもなく、映画のお話の中だけの正義感になるのは、しょうがないのかな。
エンドロール後にも本編が続きます、とエンドロール直前に字幕で出たのは、初めて見た。親切。
それでも、帰る人がいるのには驚いた。どうでもいいやってこと? つまんなかった?
で、最後に出てきたのが、ある大物俳優、しかも続編をにおわせて…。
間違って「アインマン」と書いて、ロボット化してアイーンとやってる志村けんが頭に浮かび、大笑いしたのは私です。
かと思えば、さっき「アイアイマン」と書いていた…。