おもしろかった。
ジェシカ・アルバさんの映画は見逃したくないので、「レッドクリフ」などを差し置いて初日に観た。
公開映画館が少なくて、歌舞伎町の映画館はめったに行かないのだが、「新宿ミラノ3」という劇場にはじめて入った。古そうだけど、前の人の頭が邪魔にならないのはよかった。
映画「the EYE【アイ】」(2002年)のリメイク。私はオリジナルを見ていないが、元の話がおもしろかったといえるのかも。
盲目のバイオリニストのジェシカたんが、角膜の移植手術を受ける。この映画はホラーだし、ここで、ははあ、そのせいで、何かが見えるようになるんだな、と察しの悪い私でも気づいた。案の定。
見せ方が、うまい。こういう怖さに映画で多少慣れているせいか、怖いことは怖いのだが、おもしろい、というほうが強い。
角膜移植の直後は何となく目がはれぼったくて、ジェシカたんの顔がちょっと変わって見えたのも新鮮。私には、彼女は映画によってそれほど魅力的に見えないときもあるのだが、本作はよかった。
ジェシカたん以外には大物俳優が出ていないし、彼女が画面に映っている時間が長いので、これは嬉しい。
中盤での、ある場面。そこは予想外で驚いた。ここまで引っ張ってきて、やっと見せたのか!と、うなりましたね、私は。(もちろん実際に、うなったわけではなく、心の中ですが。)
ただし、終盤の大規模な惨事は、ちょっと、ありふれているというか、ありがちというか、ハリウッド風というか。(オリジナルでも同じなら、ハリウッド風とはいえないけれど。)
その結果、彼女がどうなったか、というのも、それでいいのかなあ、そのほうが幸せなのかなあと感じた。そうならないほうが私はよかった。
オリジナル版をチェックしてみたくなった。
ジェシカたんの映画、といえるから、ファンなら、かなり楽しめると思う。満足。