レッドクリフ PartT

RED CLIFF  赤壁
監督 ジョン・ウー
出演 トニー・レオン  金城武  チャン・フォンイー  チャン・チェン  ユウ・ヨン  リン・チーリン  ヴィッキー・チャオ  フー・ジュン  バーサンジャブ  ザン・ジンシェン  ホウ・ヨン  中村獅童
脚本 ジョン・ウー  カン・チャン  コー・ジェン  シン・ハーユ
撮影 リュイ・ユエ  チャン・リー
音楽 岩代太郎
衣装・美術 ティム・イップ
VFX監督 クレイグ・ヘイス
2008年 中国・日本・台湾・韓国・アメリカ作品 145分
評価☆☆☆★


はじめに、舞台となった中国の当時の状況説明(どこの国の誰がどうした、とか)が日本語であったので、一瞬、吹替え版が間違って上映されているのかと思った。

でも、決して間違いではなかった。映画が始まる前に、親切に教えてくれているのだった。偉い。
しかも、主役級の人物が出てくると、字幕で名前が出ることも。分かりやすい。

私の場合は、監督のジョン・ウーに思い入れもないし、出演者にも同様。三国志なので観た。
本で読んだこともあるが、細かいことは忘れている。
赤壁の戦いは、川で戦ってたんだっけなあ、赤い壁があったんだっけ…(当たり前?)と考えるくらいの記憶のなさ。

魏、蜀、呉の三国時代。魏の曹操は蜀を攻める。大軍に圧倒された蜀の劉備は、民を守ることを第一にして退却。蜀の軍師・諸葛孔明(金城武)は、呉と手を組むことを発案し、ひとり呉に乗り込む。
孔明は、呉の王・孫権に続き、彼が頼りとしている武将・周瑜(トニー・レオン)と会い、ついに同盟を結ぶ。
曹操の魔手は、呉に迫っていた…。

孔明、羽毛でできた扇子がいいです!

ということで、肝心の赤壁の戦いの前で終わってしまうPartTなのだが、それでも面白く観られた。
大きな戦いは2回?
蜀の有名な武将である、関羽、張飛、趙雲が、それぞれの見せ場をしっかり見せてくれる。
上から見ると亀の甲羅みたいな陣形、八卦の陣(かな?)の場面では、わざわざ、ひとりずつ、敵前に出てきて戦う。ひとり対多数。現実味がないというなかれ。これぞ英雄伝説!?

女性陣は、周瑜の妻である絶世の美女・小喬(リン・チーリン)と、孫権の男勝りの妹・尚香(ヴィッキー・チャオ)。
静と動、という好対照で楽しかった。
尚香ちゃん、決戦の前に、曹操側を引っかきまわしてやるわ、なんて言ってたけど、何かやってくれるのかな?
小喬さんは、曹操の目的が自分にあることを知るらしいけど、そうすると、自ら曹操のもとに行っちゃうのだろうか!?

惜しいのは、曹操が女が目的だけで呉を攻める、みたいなふうにも見えて、あまりいい印象になってない。彼の直属の部下たちも表に出てきてないみたいだし。
私が思っていた限りでは、曹操は文化的な素養もあり、戦術面でも知恵者だと思うのだが、ちょっと単なる悪役に近いような気が…。

なんにしても、続きは楽しみだけど…PartUの公開は来年4月だって! おーい。遅すぎ。




〔2008年11月9日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


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