ハートブレイカー

HEARTBREAKERS
監督 デビッド・マーキン
出演 シガーニー・ウィーバー  ジェニファー・ラヴ・ヒューイット  ジーン・ハックマン  レイ・リオッタ  ジェイソン・リー  アン・バンクロフト  キャリー・フィッシャー
2001年 アメリカ作品 124分
評価☆☆☆

シガーニー・ウィーバーとジェニファー・ラヴ・ヒューイットの、「母娘で結婚詐欺師」の、お話。

さて、目をつけたのは、たばこプカプカ、せきゴホゴホで、今にもあの世に逝ってしまいそうなご老人、ジーン・ハックマン。
ここで母詐欺師は、巻き舌ロシアなまり英語をしゃべる貴婦人に扮して、ご老人に接近する。
なぜロシア人なのかといえば、グリーンカードが取れないから帰国しなければならない、と彼女がウソをつけば、彼女に惚れきってしまった骨抜きメロメロ老人は、じゃあ結婚しよう、そうすれば一緒にアメリカで暮らせるじゃん! となるからだ。これが奥の手だ。

ところが、デートで出かけたのがロシア料理の店で、さあ大変。
店員はロシア語で話し掛けるし、ついには舞台のうえでロシアの歌を歌うはめに!
偽ロシア人たる彼女、歌えるわけがない。どう切り抜ける?
ここで彼女が歌ったのは、なんとビートルズの「…」である。ロシア…USSR…ビートルズ…分かりましたか?

ビートルズといえば、娘詐欺師のほうは、バーの持ち主の若い男とマジな恋に、ずるりんずるりんと、はまりこんでいくのだが、そのジェニファー・ラヴちゃんのラヴ・シーンに流れてくるのが、ジョン・レノンの「オー・マイ・ラブ」なのだ。
ビートルズ好きの筆者としては、もー、うれしいったらなかったね。

で、このカレシを演じるのが、「あの頃ペニー・レインと」で注目されたジェイソン・リーだ。
どうもどこかで聞いたことある名前と思ったら、女優でジェニファー・ジェイソン・リーさんがいるじゃないか! 親戚かい、君は! 
え? リーはリーでも、スペルが違うって? そうなのか。

ジェイソン・リーくんには、私はこの映画を観た翌日も、「バニラ・スカイ」でお目にかかることになる。まったく、売れっ子だねえ。
それから、あの「スター・ウォーズ」のレイア姫、キャリー・フィッシャーが出ていたと、観たあとで知ったのだが、どこに出ていたのだろう。もしかして、あの、…お手伝いさん? え、まさか、あんな、おばさんになっちゃったのだろうか?
が、それはまた別の話

結婚詐欺師が、ほんとうの恋に落ちちゃあいけないよ、と悩みながら、やはり恋に生きたいし、という、ありがちな展開になるが、はっきり言って、話は適当でもいいのだ。
とにかく、ナイスバディなフェロモンもんもんの2人をスクリーンで楽しめば。
シガーニーの成熟したオンナの魅力と、ジェニファーのボディコンなラインを!
きりきりと踊らされるオトコ(含・観客のオトコ)(オンナも?)も、さぞや本望でしょう。
〔2002年1月26日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕



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