マンマ・ミーア!

MAMMA MIA!
監督 フィリダ・ロイド
出演 メリル・ストリープ  アマンダ・セイフライド  ジュリー・ウォルターズ  クリスティーン・バランスキー  ピアース・ブロスナン  ステラン・スカルスガルド  コリン・ファース  ドミニク・クーパー  アシュリー・リリー  レイチェル・マクドウォル
脚本 キャサリン・ジョンソン
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
編集 レスリー・ウォーカー
2008年 イギリス・アメリカ作品 108分
ゴールデンラズベリー賞…最低助演男優賞(ピアース・ブロスナン)
評価☆☆☆☆★


やっと観られた! ABBA(アバ)の曲が、うれしくて泣きながら観た! できれば、踊りながら歌いながら観たかったよ〜!!
10月の初めに早くも前売券を買い、ずっと首を長くして待っていて、実際数ミリは伸びた気がするが(笑)。

このミュージカルは、劇団四季の舞台で2回観ている。劇団四季が好きなのではなく、ABBAだから観に行った。2回観たのだから、気にいったには違いないが、やはり細かい意味までは分からないまでも、オリジナルの英語で曲に馴染んできた私には、日本語ではなく英語の歌でのほうがノリは良くなる感じがする。

ドナ(メリル・ストリープ)の娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)の結婚式。ギリシャの島で挙式って、いいよね。もっとも彼女たちにとっては地元だけど。
ママにないしょで、父親の可能性のある3人を結婚式に招待したソフィ。いったい誰が?

メリル・ストリープさんについては、「今宵、フィッツジェラルド劇場で」で彼女が歌うのを聴いて、歌も上手なんだなあと感心していたのだが、今回の「マンマ・ミーア!」は素晴らしかった。
演技も歌も見事な、なんて、すごい女優なんだろうと改めて実感!
昔の彼氏3人が島にやってきたことを知ったときの曲“Mamma Mia”では、表現力がプラスされた歌というものを感じたし、圧巻はサム(ピアース・ブロスナン)に対して、勝った者がすべてを得るのであって、私はそうではないのよ、と歌う“The Winner Takes It All”。歌自体がABBAの曲の中でもドラマティックだが、メリルさんは、それに負けていない。そうか、ドナの気持ちはずっと、そういうことだったのか、と分かって涙が止まらず。
♪The Winner Takes It All〜と声を伸ばすところも素晴らしく、感動の極み!

ドナ、ロージー(ジュリー・ウォルターズ)、ターニャ(クリスティーン・バランスキー)の仲良し3人組は、実際の女優たちも年齢が近い。失礼ながら、それぞれ1949年、1950年、1952年生まれ。3人の実年齢をリアルに合わせた?
昔は一緒に歌っていたらしい仲良し3人。トリオで歌うシーンも楽しい。みんなの、はっちゃけぶりも、すごいよ!

また、舞台と違って素晴らしいのは、実際にギリシャの島や海をバックに物語を見せることができる点だ。
海のきらめきが、きれいだなあと、あまり風景に感動しない私でさえ感じたのだから。

映画はオープニングから、猛スピード、ハイテンションの感がある。もしかしたら、ちょっと疲れる方もいるかも?
当然ながら、ABBAの曲が好きかどうかは、この映画が好きかどうかの大きなポイントを占めるはず
私はABBAが大好きなので、この映画も大好きになれる。
これは去年の、ビートルズの曲を使ったミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」にも言えること。(ただし、「マンマ・ミーア!」は、ABBAの曲に合わせて、「アクロス・ザ・ユニバース」よりも、もっと万人向けなテーマと作り方をしているが。)
去年「アクロス・ザ・ユニバース」、今年「マンマ・ミーア!」と、大好きな音楽で作られた映画が連続した幸せ。(でも、来年は、もうないかな…。)

ドナの娘ソフィを演じるアマンダ・セイフライドも、伸びやかな素直な声で素敵
ひとつ難をいえば、これは多くの方が指摘するだろうから言わなくてもいいのだろうが、どうしても、ちょっとだけ惜しいので書くが…ピアース・ブロスナンの歌に、いまいちなところが。
スターを使うのではなく、歌を第一に考えてキャスティングしたほうがよかったのではないか。ドナの元カレトリオの中で、いちばん歌が目立つ役のブロスナンだけでも、もっと適役はいなかったのか。

エンドロールまで歌のサービスがあって、楽しいこと、このうえない!
この映画も、2回か3回、観に行くと思う。書き忘れたこと、追加することがあれば、そのときの感想にて。
…また観るってことは、今年のマイベスト上位入り確実!?




〔2009年1月31日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ 大井〕


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