まあまあ面白かったかな。
私は過去の「スター・トレック」を見たことがないといっていい。テレビシリーズも映画も。ちらっと何かの拍子に見たくらいだ。
だから、頭の中は白紙状態で観られたわけだ。
まず、主人公の父親の運命に泣いた。しょっぱなから泣いてしまって、これからどうなることかと思ったが、その後はだいじょうぶだった…。
艦長は死を常に覚悟しなければならない、なんてことを主人公カークの上官(はじめは、だけど)であるスポックが言っていた。
だけど、カークの考え方は違うようだ。あきらめない、なんとかなる、という無鉄砲さと明るさがある若者。
同じ艦に乗り込んで、カークとスポックは、いい化学反応を起こしつづけるのだろう。
全体にユーモアがあって、にやにやしてしまうところも多かった。
キャストが若いから、観ていてなんとも若々しいなあとも思った。
だけど、未来と現在と、タイムトラベル的な要素が出てきて、ああ、またか、と感じた。
次の日に観に行く予定の「ターミネーター4」だって、タイムトラベル要素がある話だし、どうしても、そうなっちゃうのかい、SFって。と。
タイムパラドックス(タイムトラベルの矛盾みたいなもの)を考えるのが、ややこしいから。
あなたは、未来の「あの人」ですか、なんてね。
特撮についても、それほど感動はしなかった。慣れだとしたら恐ろしいことだ。感動する心が、すり減ったとしたら。
ファンだったら、エンタープライズ号が出てくる場面などで、じーんとくるのかも。
おなじみのメンバーの若い時、そう、こんなふうだよね、と楽しめるかもしれない。
かつてスポックを演じていたというレナード・ニモイが出ていて、どの役なんだろうと思ったが、やっぱり、あの人の役だよね。あれ以外ないよ、と後で納得。
また、ウィノナ・ライダーの名前があったのだけど、観ていても、まったく分からなかった。帰宅して、ネットに書かれた感想をいくつか読んでいたら、やっと分かった。そうだったのか。しかし、あんな老け役でも出たかったのだろうか。それとも監督が彼女のファンだとか?
もうひとり、エリック・バナの名前もあって、これもどの役か分からなかった。あの役かと知ったあとでも、こりゃ分からんわ、でしょう。素顔じゃないもの。
私の場合、最後に敵がどうなったのか、いま思い出そうとしても思い出せないのであった。ってことは、たいしたことない話なのかな?
最後に、あの1回だけの活躍で表彰されて艦長に、ってのも、そんなもんですか、甘いなあと思ったしねー。これもファンだったら楽しい場面なのだろう。
映像的には、じゅうぶん楽しめるが。