スター・トレック

STAR TREK
監督 J・J・エイブラムス
出演 クリス・パイン  ザカリー・クイント  ゾーイ・サルダナ  エリック・バナ  レナード・ニモイ  ウィノナ・ライダー  カール・アーバン  ジョン・チョー  アントン・イェルチン  サイモン・ペッグ  ブルース・グリーンウッド  レイチェル・ニコルズ  ベン・クロス
原作 ジーン・ロッデンベリー
脚本 ロベルト・オーチー  アレックス・カーツマン
撮影 ダン・ミンデル
編集 メリアン・ブランドン  メアリー・ジョー・マーキー
音楽 マイケル・ジアッキーノ
2009年 アメリカ作品 126分
評価☆☆☆


まあまあ面白かったかな。
私は過去の「スター・トレック」を見たことがないといっていい。テレビシリーズも映画も。ちらっと何かの拍子に見たくらいだ。
だから、頭の中は白紙状態で観られたわけだ。

まず、主人公の父親の運命に泣いた。しょっぱなから泣いてしまって、これからどうなることかと思ったが、その後はだいじょうぶだった…。

艦長は死を常に覚悟しなければならない、なんてことを主人公カークの上官(はじめは、だけど)であるスポックが言っていた。
だけど、カークの考え方は違うようだ。あきらめない、なんとかなる、という無鉄砲さと明るさがある若者。
同じ艦に乗り込んで、カークとスポックは、いい化学反応を起こしつづけるのだろう。

全体にユーモアがあって、にやにやしてしまうところも多かった。
キャストが若いから、観ていてなんとも若々しいなあとも思った。

だけど、未来と現在と、タイムトラベル的な要素が出てきて、ああ、またか、と感じた
次の日に観に行く予定の「ターミネーター4」だって、タイムトラベル要素がある話だし、どうしても、そうなっちゃうのかい、SFって。と。
タイムパラドックス(タイムトラベルの矛盾みたいなもの)を考えるのが、ややこしいから。
あなたは、未来の「あの人」ですか、なんてね。

特撮についても、それほど感動はしなかった。慣れだとしたら恐ろしいことだ。感動する心が、すり減ったとしたら。
ファンだったら、エンタープライズ号が出てくる場面などで、じーんとくるのかも。
おなじみのメンバーの若い時、そう、こんなふうだよね、と楽しめるかもしれない。

かつてスポックを演じていたというレナード・ニモイが出ていて、どの役なんだろうと思ったが、やっぱり、あの人の役だよね。あれ以外ないよ、と後で納得。
また、ウィノナ・ライダーの名前があったのだけど、観ていても、まったく分からなかった。帰宅して、ネットに書かれた感想をいくつか読んでいたら、やっと分かった。そうだったのか。しかし、あんな老け役でも出たかったのだろうか。それとも監督が彼女のファンだとか?
もうひとり、エリック・バナの名前もあって、これもどの役か分からなかった。あの役かと知ったあとでも、こりゃ分からんわ、でしょう。素顔じゃないもの。

私の場合、最後に敵がどうなったのか、いま思い出そうとしても思い出せないのであった。ってことは、たいしたことない話なのかな?
最後に、あの1回だけの活躍で表彰されて艦長に、ってのも、そんなもんですか、甘いなあと思ったしねー。これもファンだったら楽しい場面なのだろう。
映像的には、じゅうぶん楽しめるが。




〔2009年6月13日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


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