14日はTOHOシネマズで1000円の日。吹き替え版で3Dというのはチケットを買ったときに知った。
3Dだと300円プラスだそうで、結局1300円。まあ、前売券と同じ価格なのでいいか。
3D初体験。いくつかの方式のメガネがあるようだが、今回は、しっかりしたメガネで、回収制。
予告編の「アバター」から3Dになった。
本作では、降る雪の一部が、すぐ目の前にあるように見えたりして驚いた。
人物も立体感がある。
暗めの場面が多かったので、いまひとつ効果が分かりにくかったかも。明るい画面の映画なら、もっと面白いのだろうか。
ロバート・ゼメキス監督は、このごろ、実際の人間の動きをアニメーションに置き換える「パフォーマンス・キャプチャー」方式に、こだわっているようだ。
ジム・キャリーが主役と知ってはいたが、彼が何役も演じているのは、あとから分かった。
観終わったときに、まず、びっくりしたのは、吹替えで山寺宏一さんが主人公のスクルージと過去の妖精、現在の妖精の声をやっていたこと。
とくに現在の妖精の声は、中尾彬さんじゃないかと、観ながら考えていたくらいだから。
さすがは吹替えのプロ中のプロ。
内容は、ディケンズの有名な物語。
強欲なジイさんが、過去の妖精、現在の妖精に自分や周囲の人々の姿を見せられて反省させられ、未来の妖精には脅されて(としか言いようがない)、人には親切にしよう、ケチはやめよう、と改心する、道徳的な教訓話。
あれで改心するのは、もともと、いい心を持った人なのだからだろう。でなきゃ、怖いから嘘をついて改心を偽っている。
この映画を観ている子どもに対しては、ああ、こういうのが望ましい生き方なんだな、と示すことにはなりそう。
立体絵本のようには楽しめる。映画も進歩したねえ。
子ども向けの傾向が強い映画なのは分かるが、もう少し字幕版上映を増やしてほしかった。