最初っから彼女が「オトモダチとしてね」って言ってるんだから、そのように心得ない男のほうが悪い。
…と言いたいところだけど、好きになってしまったら、悩ましいことになるよね。彼女が考えを変えないだろうか、とか思うだろうし。
でも、
初めの決め事なんだから、しかたがないよ。
タイトルで、500にカッコがついているのは、
サマーに出会って何日目の出来事なのかが、映画のなかで表示されるから。(10)日目、(490)日目、といったように。数字がカシャカシャ動いて。
日数が経つ順に話が進むわけではなく、先に行ったり戻ったり。
この工夫が、いちばん大きい特徴。
あとは、恋するウキウキ感で、
ミュージカルになっちゃうところは楽しい。(ミュージカル嫌いな人には楽しくない?)
終わり方は、私の好み。典型的な締めくくり方だけど、こういうのが私は、うれしいのだ。
彼が勤めていた会社は、グリーティングカード製作。カードに載せる、気の利いた言葉を考える仕事。はじめて知ったなあ。コピーライターみたい。
2人が映画館で「卒業」を観て、ラストシーンで彼女が泣く。ばかね、あたし。なんて言うけど、私も泣くよ、あのラストは。甘いだけじゃないラスト。
軽妙に見せてくれるラブストーリー。ナレーションで、これはラブストーリーではない、と言ってたけど。
監督は、これまで、ミュージック・クリップを多く手がけてきた人だとか。なるほど納得の映像センス。
今回から、文末の「評価」を、「好き度」に変えました。
評価というと、偉そうだし、実際、自分が好きな度合いで星をつけているにすぎないわけなので。