17歳の肖像

AN EDUCATION
監督 ロネ・シェルフィグ
出演 キャリー・マリガン  ピーター・サースガード  ドミニク・クーパー  ロザムンド・パイク  アルフレッド・モリーナ  カーラ・セイモア  オリヴィア・ウィリアムズ  エマ・トンプソン
原作 リン・バーバー
脚本 ニック・ホーンビィ
撮影 ジョン・デ・ボーマン
音楽 ポール・イングリッシュビー
2009年 イギリス作品 100分
好き度☆☆☆★


端整な青春映画の秀作。実直に、きっちり作っているのが、いかにもイギリス映画な印象。

といっても、単なる私のイギリス映画に対するイメージかもしれないが。うまく言えないけど、イギリス映画とアメリカ映画とは、違う香りがあって、たとえ似たような映画を作っても、どことなく感覚的に違う気がするのだ。イギリスのほうが落ち着いているというか。(下手すると、つまんないくらい。)

1961年のロンドン郊外。ひとりの女の子の、大人への、ちょっと背伸びした行動を描いていく。
雨のなかを、車で家に送ってくれた男。後日再会すると、男はデートを申し込み、彼女は了承する。
彼と、彼の友人、友人の彼女との4人で遊び歩くようになり…。

女性ジャーナリストの回顧録が、もとになっているらしい。
彼氏役のピーター・サースガード、父親役のアルフレッド・モリーナ、校長役のエマ・トンプソンなど、キャストも見応えがある

彼氏の友人が「マンマ・ミーア!」(2008年)のドミニク・クーパーだし、その彼女役は私にとっては「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002年)、「リバティーン」(2004年)でおなじみだったロザムンド・パイク。
そのほかにも母親役、先生役など、うまい俳優がそろっている。

そして、その中心にいる主演女優はキャリー・マリガン。
あらためて画像を見ると、親しみのあるタヌキ顔で、かわいい
「小さな恋のメロディ」(1971年)のトレイシー・ハイドを少し思わせる。
だいぶ期待されているようなので、これからも活躍が見られるだろう。

原題は「教育」で、彼女の経験そのものが、学校以外での「教育」ともいえたのかなあ、なんて思う。
学校教育についても多少考えさせられるし、この映画では、父親も子どもへの対し方について「教育」させられていたよね。




〔2010年5月30日(日) TOHOシネマズ シャンテ〕


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