おもしろかった。全編が戦いモードになってきて、どきどきハラハラと緊張感があるせいだろうか。
それに、こういうダーク・ファンタジーのムードは好きだ。
悪役たちの会議(?)から始まって、そうか、こいつらがワルのメンバーか、と一応、確認できる。私が知らない方たちは、単に覚えていないのか、初めて登場したのか。
…しかしスネイブには何か秘めた思惑がありそうなんだけどね…。それはPART2で分かるか。
ハリー・ポッターへの攻撃が本格化、仲間の側で亡くなる者が出るという、つらい雰囲気があるが、それとバランスを取ろうとするかのように、ユーモアも時々入ってくるのが意外でもあって、いいところ。
みんながハリーに変身するシーンなどは笑える。敵から見て、標的がどれなのかわからなくするためだが、忍者でいえば分身の術みたいなもの!?
ストーリーは作者が考えるものだが、大事な人が死んだりするのは、この世の中の厳しさ、戦いがなくならない中でも生きていかなければならないことを、相手が子どもであろうとも、いや、子どもだからこそ、きちんと言いたい、なんて思っているのだろうか、もしかして。
結局というか、やっぱりというか、多くの場面を、いつもの3人組で行動することになる。
で、相変わらずハーマイオニーは、しっかりしてて頭がよくて頼りにもなる。ロンは相変わらず、嫉妬したりなんかして、いろいろと、ふらふらしてる。(笑)
ハリーは、それ相応に中心人物。(笑×2)
3人の俳優とも20歳を越えたんだよねえ。すっかり大人の外見になった。
校長の遺品からヒントを得ながら行動する3人。
ピンチになると、遠くに瞬間移動する魔法を使い、呪文で周囲が安全になるようにバリアを張る。そういう繰り返しで生き延びていく。
特撮映像の出来は安定している。エンドロールで、特殊効果を担当する会社が何社も紹介されていた。関わった人数も、半端じゃない。
監督もシリーズ3回目ということで、手馴れた感覚が感じられる。
3Dにしようとしたけど公開に間に合わなかった、という話を聞いたが、別に無理にしなくてもいいんじゃない? じゅうぶん面白いから。
公開前、読売新聞夕刊の映画紹介で、誰々が死ぬ、とネタばれで書かれてあって、ああ読まなきゃよかったと後悔した。
すでに原作本は発売になっていて、それを読んだ方は内容を知っているだろうが、映画だけで楽しむ人もいるのだ。登場人物の生死という重大問題を、あっさりとバラすのは、どういうつもりだろうか? 脇役だから、いいとでも?
良心的なブログを見習って、ネタばれします、と前置きしてもらいたいものだ。
さあ、最終章PART2は、どうなるのか。ハリーの杖…案外イケるかも!?