ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

HARRY POTTER AND THE DEADLY HALLOWS : PART1
監督 デヴィッド・イェーツ
出演 ダニエル・ラドクリフ  エマ・ワトソン  ルパート・グリント  デヴィッド・シューリス  リス・エヴァンス  イヴァ・リンチ  ヘレナ・ボナム=カーター  ヘレン・マクローリー  レイフ・ファインズ  ビル・ナイ  トム・フェルトン  イメルダ・スタウントン  アラン・リックマン  ロビー・コルトレーン  ブレンダン・グリーソン  リチャード・グリフィス  ジョン・ハート  ジェイソン・アイザックス  ミランダ・リチャードソン  マギー・スミス  ジェリー・ウォルターズ  ボニー・ライト
原作 J・K・ローリング
脚本 スティーヴ・クローブス
撮影 エドゥアルド・セラ
編集 マーク・デイ
音楽 アレクサンドル・デスプラ
2010年 イギリス・アメリカ作品 146分
好き度☆☆☆★


おもしろかった。全編が戦いモードになってきて、どきどきハラハラと緊張感があるせいだろうか。

それに、こういうダーク・ファンタジーのムードは好きだ。

悪役たちの会議(?)から始まって、そうか、こいつらがワルのメンバーか、と一応、確認できる。私が知らない方たちは、単に覚えていないのか、初めて登場したのか。
…しかしスネイブには何か秘めた思惑がありそうなんだけどね…。それはPART2で分かるか。

ハリー・ポッターへの攻撃が本格化、仲間の側で亡くなる者が出るという、つらい雰囲気があるが、それとバランスを取ろうとするかのように、ユーモアも時々入ってくるのが意外でもあって、いいところ
みんながハリーに変身するシーンなどは笑える。敵から見て、標的がどれなのかわからなくするためだが、忍者でいえば分身の術みたいなもの!?

ストーリーは作者が考えるものだが、大事な人が死んだりするのは、この世の中の厳しさ、戦いがなくならない中でも生きていかなければならないことを、相手が子どもであろうとも、いや、子どもだからこそ、きちんと言いたい、なんて思っているのだろうか、もしかして。

結局というか、やっぱりというか、多くの場面を、いつもの3人組で行動することになる。
で、相変わらずハーマイオニーは、しっかりしてて頭がよくて頼りにもなる。ロンは相変わらず、嫉妬したりなんかして、いろいろと、ふらふらしてる。(笑)
ハリーは、それ相応に中心人物。(笑×2)
3人の俳優とも20歳を越えたんだよねえ。すっかり大人の外見になった。

校長の遺品からヒントを得ながら行動する3人。
ピンチになると、遠くに瞬間移動する魔法を使い、呪文で周囲が安全になるようにバリアを張る。そういう繰り返しで生き延びていく。

特撮映像の出来は安定している。エンドロールで、特殊効果を担当する会社が何社も紹介されていた。関わった人数も、半端じゃない。
監督もシリーズ3回目ということで、手馴れた感覚が感じられる。
3Dにしようとしたけど公開に間に合わなかった、という話を聞いたが、別に無理にしなくてもいいんじゃない? じゅうぶん面白いから。

公開前、読売新聞夕刊の映画紹介で、誰々が死ぬ、とネタばれで書かれてあって、ああ読まなきゃよかったと後悔した。
すでに原作本は発売になっていて、それを読んだ方は内容を知っているだろうが、映画だけで楽しむ人もいるのだ。登場人物の生死という重大問題を、あっさりとバラすのは、どういうつもりだろうか? 脇役だから、いいとでも?
良心的なブログを見習って、ネタばれします、と前置きしてもらいたいものだ。

さあ、最終章PART2は、どうなるのか。ハリーの杖…案外イケるかも!?




〔2010年11月21日(日) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ〕


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