これは、おもしろかった!
前日談なので、そんなに目新しいこともなさそうだし、あまり期待していなかったのだけれど…これがまた、上々のエンターテインメントになっていたのだよ。
プロフェッサーXとマグニートー(といっても、彼らが、その名前を使う前の話だが)を中心にした、過去のシリーズおなじみのメンバーの若き日々が、どんなものだったのか、観ていておもしろいし、そうか、これがああなって、こうなって、後につながるんだ、と分かるのも楽しい。
とくにマグニートーの若いとき、かっこいいじゃないですか。演じるのは、マイケル・ファスベンダー。グッドです。ニヒルだしね。
金属を念力で動かせるというのは、じつに強力。拳銃だって砲弾だって金属だから、敵の攻撃を避けることもできる。
プロフェッサーXとマグニートーが仲間になり、考え方の違いから、やがて別れていくまでを取り上げるが、バラエティ豊かな他の仲間たちのことも描いている。
ミスティークが、もともとは○○○だったなんて!
ビーストが、もともとは○○○だったとは!
あの人が、早くも登場していたとは!
あの人の数秒特別出演もあったりして!
シリーズとして、ちゃんと、つながるように作ってあるのも良い。当たり前のことに思えるけど、つじつまの合わないシリーズもあるからね。
監督が、「キック・アス」のマシュー・ヴォーン。絶好調。
ここまで楽しませてくれたら、文句ないでしょう。
ミュータントたちの訓練風景などで、ちょっとユーモアを入れたりするのは、もしかして彼の持ち味かも。
魅力的な敵役の配置にはケヴィン・ベーコン。
ちょっとアクが強い(顔だ)から、悪役が似合う。
自分とは違う者、異能の者を気味悪く思って排除しようとする人間。
その現実を前にするとき、もし私がミュータントだったら、マグニートーの一派に加わるかもしれないなと考えてしまう。
主な女優陣、
ジャニュアリー・ジョーンズは、「パイレーツ・ロック」
ジェニファー・ローレンスは、「あの日、欲望の大地で」
ローズ・バーンは、「28週後...」や、「サンシャイン2057」
で見たことのある人たち。それぞれに魅力的でした。
もう1回観てもいいなあ。映画館でなら。