スパイダーマン

SPIDER-MAN
監督 サム・ライミ
出演 トビー・マグワイア  キルスティン・ダンスト  ウィレム・デフォー  ジェームズ・フランコ  クリフ・ロバートソン  ローズマリー・ハリス
音楽 ダニー・エルフマン
2002年 アメリカ作品 130分
評価☆☆☆☆

面白かった。無駄なストーリーがなく、終わりまで、あっという間だった。
ユーモアもあり、アクションはスムーズでワンダフル。街を縦横無尽に飛ぶスピード感は爽快。
特別に武器を持たない、素朴なヒーローなところもいいなあ、蜘蛛男。

トビー・マグワイアの強そうでない外見も、普通っぽさを、かもし出していい。
スパイダーマンがどういう話かなんて、ちっとも知らなかったから、イメージ的にトビーじゃあ弱そうだなあ、と思っていたのだが、なんのなんの、これでよかったんだ。
もともとは、さえないメガネの高校生だったんだね。
好きな女の子も、遠くから見てるだけ、みたいな。
そういう普通の男の子がヒーローになるから面白いのだ。

ヒロインのキルスティン・ダンスト、ふっくらお顔で、ちょいとオバさん顔に見えるときもあったが、まだ19歳だぞ! しかし、高校生にしては色っぽいぞ! 特に胸のあたりが。雨に濡れたシーンは、完璧サービスショットだ!
彼女の名前はメリー・ジェーンで、頭文字で「MJ」とも呼ばれてる。うーん、わたくし「BJ」としましては、なんか親しみを持てたね。

悪役グリーン・ゴブリンのウィレム・デフォー。いいぞ二重人格。やられ方もユーモアあって笑ってしまったさ。しかし、スパイダーマンより金のかかってるようなコスチュームじゃないか。あ、社長だから金持ちなのか。
どことなくデフォー氏って顔がシュワちゃんに似てるような…。
そういえば続編はシュワちゃんが悪役の予定らしい。それじゃあ、バットマンとおんなじパターンじゃん!

前半の、高校を舞台にした青春学園ドラマの部分も楽しめる
好きな彼女を独占してる「いじめっ子」が登場して、主人公に絡む。しかし、最後はやっつけられてしまう、いじめっ子。こりゃ定番です。でも面白いのだ。

コスチュームを自分で一所懸命デザインしてるのも面白かったし、小遣いを稼ぐためにレスリングに出たときのダサダサのデビュー・コスチュームには笑えた。
しかも司会者に言い間違えられて「スパイダーマン」になっちゃうとは。

身近な者が悲劇に遭ったり狙われたり、親友の父親が宿敵だったり、彼女をめぐって親友と三角関係になるという、王道の展開だが、そこを快調にクリアして、若者の成長物語にもしているのは立派。

後半は、ニューヨークに舞台を移しての活躍が始まる。
コスチュームも決まって、かっこいい!のだが、新聞はスパイダーマンを、世間を騒がす正体不明男として報道する。ヒーローはつらいよ。

なぜかヒロインが危険な目にあって、ヒーローが救う。ヒロインはヒーローに惚れる。
ヒーローものでは、たいてい同じシチュエーションが起きるのだが、これも定番、王道でしょう。
ほんとは身近にいる人なのに、仮装、いや、変装してるから分からない。声を聞きゃあ分かりそうなもんだが、分からない。

ラストシーン、彼女から彼へ告白ターイム! しかし意外な展開に。
でも、ちょーっと待ったあ! そうそう、そうなるべきだよ。王道じゃないか。
ちょっとだけ匂わせて。観てるほうは、にやり。
そして続編に続くのだ。

相変わらず、エンドクレジットの終わりまで観ずに帰る人がいる。
彼らは、そうして、オリジナルの、「スパイダーマンのテーマ」のメロディを聞き損ねたのであった。かわいそうに。これはテレビアニメのテーマ曲かな。観たことはないけど、メロディは聞いたことがある。
だから、名前だけがずらずら出てくる字幕を観たってしょうがないなんて言わずに、最後まで観ましょうって言ってるでしょ。
ちょっとくらい早く帰ったって、たいした違いないんだから。
〔2002年5月12日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ 大井〕



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