ザ・ウォード/監禁病棟

JOHN CARPENTER'S THE WARD
監督 ジョン・カーペンター
出演 アンバー・ハード  メイミー・ガマー  ダニエル・パナベイカー  ローラ=リー  リンジー・フォンセカ  ミカ・ブーレム  ジュリアン・クレイマー  サリ・セイラー  シドニー・スウィーニー  ジャレッド・ハリス  スザンナ・バーニー  
脚本 マイケル・ラスムッセン  ショーン・ラスムッセン
撮影 ヤロン・オルバック
編集 パトリック・マクマホン
音楽 マーク・キリアン
2010年 アメリカ作品 88分
好き度☆☆☆☆


小気味よくまとまった、味のある一品。

ジョン・カーペンター監督の10年ぶりの新作ということで、これはチェックしたいと思う。(でしょ?)
カーペンター作品、とくに好んで見てきたわけでもなく、見た本数も少ないが、見たものについては独特の面白さがあって、印象に残りやすいと思う。

もうね、職人技というか、娯楽のツボを押さえて、余計なことはせず、ピシッと締まったホラー風味。
昔なつかしい時代のサスペンス・ホラーといってもよさそうな、正統派な安心感、安定感。

どこで出るか、どきどき、という怖さはあるけど、全体的には、そんなに怖くはないと思う。
地下鉄の走る音が時々聞こえる、銀座シネパトスは、こういう感じの映画も、なんだか雰囲気ぴったりかも。

真っ当な脚本と音楽があるのを前提として、主役のアンバー・ハード嬢の魅力で、じゅうぶんに、この物語を引っ張っていける。その時点で半分以上は本作は成功も同然。
美しい。かわいい。戦う美少女。めげない。
アンバー嬢、今後も注目!

周囲を固める女の子たち、怖そうな看護婦も良し。この時点で90パーセント成功も同然。(笑)

若々しい女の子たち、やっぱり、こういうお話にはピッタリです。(ね?)
ストーリーのことを書くと、未見の方にとっては面白みがグンと減るだろうから、書かないが…。

だんだん観ていくうちに、んー、これは、ああいうことでなければ説明がつかないぞ…と考えた。そして、そんなような結末が待っていた。
先読みしない私としては珍しいことだが、それでも楽しめるのは、やはり、監督の力量に負うところが大きいのではないか。
ジョン・カーペンター印の魔法の粉が、映画に降りかかっているのでは?




〔2011年9月27日(火) 銀座シネパトス 2〕


映画感想/書くのは私だ へ        トップページへ