ラビット・ホール

RABBIT HOLE
監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演 二コール・キッドマン  アーロン・エッカート  ダイアン・ウィースト  タミー・ブランチャード  マイルズ・テラー  サンドラ・オー  ジャンカルロ・エスポジ−ト  ジョン・テニー  パトリシア・カレンバー  ジュリー・ローレン  アリ・マーシュ
原作・脚本 デヴィッド・リンゼイ=アベアー
撮影 フランク・G・デマルコ
編集 ジョー・クロッツ
音楽 アントン・サンコー
2010年 アメリカ作品 92分
好き度☆☆☆☆


優れた人間ドラマ。

ひさしぶりのニコール・キッドマンさま。
これだけ真面目なテーマの映画も久々かも。(最近007とか見てたし!)

ラビット・ホール=うさぎの穴だから、不思議の国のアリスに関係あるのかと思ったら、そんなことはなく。(創作絵本でラビット・ホールは出てくる。)

ニコールが庭に花を植える場面から映画は始まり、お隣さんとの関係、やがて夫、妹、母との関係が語られていくなかで、夫婦の味わった、ある感情を観客は知ることになる。
それが何なのかは、映画紹介の短い文章を読んでも分かることだろうが、私はここでは書きたくない。(ツイッターでは書いちゃったけど。)

以前も似たようなことを書いたかもしれないが、映画のなかの物語というのは、映画のなかで知るのが一番いいし、それが本来の形だと思うからだ。
俳優や監督がいいから、などというだけで、何も内容を知らずに観にいくのが一番いい。

でも、何も知らなければ、それが見たい映画かどうか分からないではないか、というジレンマのごときものは、つきまとうのであるが…。そこはそれ、カンをはたらかせるのである!

それに、こう書くと、では映画感想なんていうネタばれいっぱいなものを、なぜ書くのかということになるのだが…まあ、記録と自己満足、交流と、もしかして少しばかりの参考になればいいかな、というところだろうか。参考になれば、というのも、知らないほうがいいということと矛盾している。(苦笑)
それに、中身を語れないと、映画解説者などは仕事ができない。(笑)

ストーリーを書いても、まるで問題のない映画もあるし。
本作も、多少は内容を書いても構わないだろうが、あえて私は書かない。今回は、そんな気分なので。
何も知らないならば、できれば、そのままに見てほしいものです。

ニコール・キッドマン、アーロン・エッカートの夫婦、ダイアン・ウィーストの母親の演技は、とてもいいです。
ああいう方向に持っていったエンディングも好き。(気になります? なら、観ましょう。)
上映時間が短くて、そのぶん濃密なのも良し。

映画というものが最も素晴らしいのは、それが人間の生き方を見せてくれるところだと思う。

でも、こうすると何も書けないな〜。そんなに秘密にすることでもないが。
映画のサイトなどを見れば、いやでも分かっちゃう可能性が大だし。
ネタばれを前提として、見た人に対して書けばいいともいえるし。
今回は、私の映画観賞の理想的な姿勢みたいなものの表明ということで。




〔2011年11月6日(日) TOHOシネマズ シャンテ〕


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