猿の惑星:創世記(ジェネシス)

RISE OF THE PLANET OF THE APES
監督 ルパート・ワイアット
出演 アンディ・サーキス  ジェームズ・フランコ  フリーダ・ピント  ジョン・リスゴー  トム・フェルトン  ブライアン・コックス  デヴィッド・オイェロウォ  タイラー・ラヴィーン
脚本 リック・ジャッファ  アマンダ・シルヴァー
撮影 アンドリュー・レスニー
編集 コンラッド・バフ  マーク・ゴールドブラット
音楽 パトリック・ドイル
2011年 アメリカ作品 106分
好き度☆☆☆☆


ストーリーも映像も、しっかりしていて楽しめた。映画館で観られて良かった。

「ウィンターズ・ボーン」から続けて、同じ映画館の同じスクリーン、同じ席で観賞。こういうのも珍しい。

なんたって、チンパンジーやらのお猿さんを普通に動かして主役にできるのが、すごい
表情だって細かく作り出す。
CGの働きは大きいようだ。

いまさら「猿の惑星」かと、今まで観る気はしなかった。が、いい評判が聞こえてきたし、たまったポイントを使ってタダ見ができるので、興味本位で臨んだ、お猿さん映画。
面白いやないか!
人間が演じた表情を、CGを使ってお猿さんの表情に置き換えることができるらしい。お猿さんは、すべてCGの作り物とは思えない、この技術。
いま、「猿の惑星」をつくる意味はあったのだった。

しかも、ちゃんと1作目「猿の惑星」につながるであろう話になっている。新たな設定も取り入れながら。
前日談なら当たり前ではないかというかもしれないが、その当たり前ができていない、どこかに疑問が残るような映画もよくあるわけで。

エンドロールにまでストーリーを組み込んだのは素晴らしい。
ああ、こうして地球は、人類は…と最後の最後に分かるという鮮やかさ。
脚本家を調べてみたら、「ゆりかごを揺らす手」(1991年)にかかわっていた人か。あれは、なかなかインパクトがある映画だったっけ。
じゃあ、監督はと見れば、過去の監督作は数本しかなく、日本公開は、これまでないんじゃないか!? それで、こんなちゃんとした映画を作るってか?

アルツハイマーを治したいという夢から、すべては始まった。
動機は崇高だったが、私欲を出してルールを破ってはいけないのだ。
結局、人間が元凶。滅びるべくして…

これは、続編ができるのならば、ぜひ観たい。「猿の惑星」へとつながる途中の話も作れるはず。
ただし、きちんとした脚本でね。




〔2011年11月27日(日) TOHOシネマズ シャンテ〕


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