ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

MISSION: IMPOSSIBLE - GHOST PROTOCOL
監督 ブラッド・バード
出演 トム・クルーズ  ポーラ・パットン  ジェレミー・レナー  サイモン・ペッグ  レア・セドゥー  ミカエル・ニクヴィスト  ウラジミール・マシコフ  ジョシュ・ホロウェイ  アニル・カプール  ミラジ・グルヴィッチ  サムリ・エーデルマン  トム・ウィルキンソン  ヴィング・レイムス  ミシェル・モナハン
脚本 ジョシュ・アッペルバウム  アンドレ・ネメック
撮影 ロバート・エルスウィット
編集 ポール・ハーシュ
音楽 マイケル・ジアッキーノ
2011年 アメリカ作品 132分
好き度☆☆☆★


観ているときは、めっちゃ面白くて、終わったらスカーッと何も残らないような娯楽作。

前作の「M:i:V」(2006年)では、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の彼女ジュリア(ミシェル・モナハン)の出番が多くて、ハントの彼女に対する愛情や、彼女が危機に瀕したときの気持ちの高ぶりなどのエモーション(強い感情)があった。
だが、本作には、それがない。
彼女が出ないんだから仕方がないといえば、それはそうだが、では代わりにエモーションを生む仕掛けを作ってください、と言いたくなる。

また、「M:i:V」では存在感たっぷりだった敵(演ずるはフィリップ・シーモア・ホフマン)だが、今回はそこまでの大きさの相手ではない。

そうしたエモーションがなければ、心には残らない。記憶に残らない。単なる、その場だけの娯楽作品なのである。
それが悪いとは言わないが。

オープニングタイトルで、導火線に火がついて、映画のダイジェストシーンを見せていくのは、オリジナルのテレビシリーズ「スパイ大作戦」と同じで、ここは楽しかった。
やってくれるねえと、にんまりしながら観た。

交渉相手になりすまして敵をだます、というのも、「スパイ大作戦」にありそうなトリックで、いいね〜。
私はテレビの「スパイ大作戦」大好きなのだ。

「…○○秒後に消滅する」という指令も出てくるが、いつまでたっても消滅しないので、トムちんが電話ボックスまで行って叩くと、やっと消滅するというユーモラスなシーンは好き。
もしかして、ロシア製のものは出来が悪いという意味か!?(いや、それは深読みですね?)

トムちんのスーパーアクションはグレードアップ!
ビルの壁を登るシーンが宣伝に使われているが、映画の中盤よりも前に早々にその場面は登場したのではないか。
ほかにもアクションてんこ盛り。

そして走る走る。トム。短距離走みたいなピッチで長距離を走る。
どんだけスタミナあるねん。スパイは体力勝負か!?




〔2011年12月18日(日) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ〕


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