フィンチャー節、堪能しました!
質量的に重たいけれど
面白い、どっぷりと映画を観たなあ〜、という感触。(上映時間が長いこともあるかな?)
オープニングタイトルから、ガツンと、やられた。
なんと、かっこいいことか。
同じ歌を使った、これまた、かっこいい予告編は見ていたのだが、この本編のスタートもかっこよくて、涙が出た。映像の意味はあんまりわからなかったけど。
(民放のテレビ放送のときは、きっと、丸ごとカットされるんだ、これ…! なんてこったい!)
ちまたで話題のミレニアム、ドラゴン・タトゥーの女だが、私はほとんど何も知らなかった。原作も読んでいなければ、原作の舞台であるスウェーデンなどが製作した映画も見ていない。
故人の有名人長者番付で原作者が9位に入っていたので、このヒト誰だ?と調べて、「ミレニアム」の作者なんだ〜と知ったくらい、何も知らなかった。
だから、原作ともスウェーデン版映画とも比べていないことを前置きしておく。
そのうえで、面白かった、と思う。映画を楽しむことを満喫した。
正直いって、はじめのほうは眠くなりそうにもなった。それなのに満喫したというのも変かもしれないが、眠くなったのは映画のせいではなくて、しばらくしてからは、がぜん面白く観つづけたから。
彼女が性的な虐待を受ける描写が執拗にも思うが、彼女のそうした経験を観客が知っていることによって、「被害者が女性」という犯罪の捜査協力を求められたときに、すぐさま彼女が応じることに納得できる。
また、彼女の一連の行動から、頭の回転の良さやタフさも分かってくる。
演じた
ルーニー・マーラ、素晴らしいです。
「ソーシャル・ネットワーク」での出番の決して多くはないガールフレンド役から、フィンチャー監督に目をつけられて(笑)、がんばった!
一見、付け足しのように見えなくもない、事件解決後のストーリーは、
彼女の「愛」ですね。
それなのに…私は泣きましたよ。
そして、まさにそのシーンで、スパッと終わるのも、かっこいい。かっこよすぎるよ!
だいたいは普通に見えるけど、どこか、なにか、映像も、かっこいいのは、やはり監督の手腕なんでしょう。
(先日やっとこさ見た「ソーシャル・ネットワーク」で、おもしろくなさそうな題材を、あんなに面白くみせたフィンチャー監督に感心しているところだし。)
ダニエル・クレイグも、かっこいい。クールな男を演じると断然いいですね。「カウボーイ & エイリアン」もよかったし。
(ジェームズ・ボンドは洒落っ気があるほうがいいので、彼の真面目一辺倒な007は似合いません。)
ということで、続編期待!
スウェーデン版映画にも興味がわいた。